トッテナムは3日、プレミアリーグ第29節でエバートンとアウェイで対戦し1-1の引き分けに終わった。

代表ウィーク前の前節、3-1のリードから最下位サウサンプトンに追いつかれ、3位浮上のチャンスを逸した5位トッテナム(勝ち点49)は、3月26日にコンテ監督を電撃解任。ステッリーニ暫定監督が指揮を執るチームは[3-4-3]の布陣で臨み、前線はクルゼフスキ、ケインソン・フンミンのトリデンテとなった。

18位に沈むエバートン(勝ち点26)に対し、やや押し込まれる入りとなったトッテナムは、16分に最終ラインからのロングフィードをボックス左横で収めたペリシッチがクロスを供給。これをケインドンピシャのヘディングで合わすが、シュートはゴール右に外れた。

その後は互いにアタッキングサードまでボールを運べるものの、そこからの連携や精度に問題があり、なかなか良い形でフィニッシュまで持ち込めない。

それでもトッテナムは43分、中盤でパスを受けたクルゼフスキが見事なターンで前を向きラストパスを送ると、DFの裏を狙ったソン・フンミンがボックス右から侵入しシュートを放ったが、これはGKピックフォードが左足に阻まれ、前半はゴールレスで終了した。

迎えた後半、前線から積極的なプレスをかけるエバートンの守備に苦戦するトッテナムは47分にピンチ。自陣でプレスをかけられたスキップがボールを失うと、こぼれ球を拾ったゲイエがボックス手前からシュートを放ったが、これは枠に上に大きく外れた。

膠着状態が続く中、エバートンは58分にグレイを倒した後もプレーを続けようとしたケインと口論となったドゥクレが顔をはたいてしまい暴力行為で一発退場に。

数的優位となったトッテナムは66分に決定機。右クロスをボックス左深くまで駆け上がったペリシッチが頭で落とすと、これに反応したロメロがM・キーンに倒されてPKを獲得。これをケインがゴール左隅に決めた。

先制したトッテナムは82分、ソン・フンミンを下げてルーカス・モウラを投入。しかし、88分に中盤でのルーズボールに反応したM・キーンの右足を遅れて対応したルーカス・モウラが踏みつける形となると、主審は迷わずレッドカードを提示し、試合は10対10と数的同数に戻る。

このまま試合終了かと思われたが、直後の90分にスコアが動く。中盤でパスを受けたM・キーンがドリブルでバイタルエリア手前まで持ち上がり右足一閃。無回転の強烈なミドルシュートがゴール右に突き刺さった。

結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。土壇場で追いつかれたトッテナムは、下位相手に2試合連続ドローとなりステッリーニ暫定監督の初陣を勝利で飾ることはできなかった。

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