髪へのダメージを抑えながら白髪を染める方法とは?
髪へのダメージを抑えながら白髪を染める方法とは?

白髪はなぜできるんでしょう。

髪の毛はメラニン色素という成分の働きで発色しています。

このメラニン色素が何らかの原因によって生成されなくなる、あるいは休止してしまって発生するのが白髪です。

原因はさまざまあり、もともとメラニン色素が少ない体質の人もいますが、多くの場合は加齢が引き金となります。

最近では、白髪をチャームポイントとして活かしたり、あえてグレーに染める人もいますが、やはりつやつやした黒髪を取り戻したいというのが多くの日本人の思い。

ですので多くの方が白髪染めを使っています。

カラーはタンパク質を破壊

薬剤で髪の毛が染まる原理を簡単に説明します。

多くの場合、使用する溶剤は2種類に分かれており、まず1剤のアルカリ成分が髪の毛の表面を覆っているキューティクルを開きます。

さらに、1剤と2剤の化学反応によって発生した酸素が、開いたキューティクルをすり抜けて髪の毛の内部まで浸透しメラニン色素を壊して脱色するとともに、発色・定着させるというものです。

基本的に、おしゃれに使うヘアカラーも白髪染めもこの仕組みは同じで、いずれも医薬部外品に指定されています。

髪の毛のコルテックスと呼ばれる芯の部分にまで入り込んでタンパク質を破壊するため、色がよく入り長続きする一方、髪の毛を痛めます。

また、頭皮がアレルギー反応を示す人もいます。

白髪染めのダメージを最小限にするには?

白髪染めはどうしても髪や地肌への影響が避けられませんが、最小限に抑えることは可能です。

その一つが、成分。

人気なのは生薬の一種である「ヘナ」という植物のエキスを配合した商品です。

ヘナはアフリカなどに自生している常緑低木で、もともと持っている色素が髪のタンパク質に付着することで着色します。

このヘナを使用したヘアカラーはアレルゲンであるジアミンを含まないため、地肌に優しいのが特徴。

きちんと染めようとすると2,3時間かかるなど手間が必要ですが、特に敏感肌の方にはオススメです。

ケアを同時にする白髪染めも

椿油やローズヒップエキス、海藻エキスなど、髪の毛にいいとされる成分を配合し、できるだけダメージを抑えるとともに、ケアも一緒に行うことを目的とした白髪染めもあります。

また、最近では「臭いが少ない」ことをうたったセルフカラー商品が沢山販売されていますが、これはメリット・デメリットあります。

臭わない商品にはアルカリ剤としてエタノールアミンなどが使用されていますが、これは美容院で使うアンモニア入りの薬剤より揮発しにくいので、髪への影響は大きいとされています。

自分に合った白髪染めを

いずれにしても、白髪染めを行うには、ある程度のデメリットを覚悟しなければなりません。

できれば頻度を少なくし、ヘアマニキュアやカラートリートメントなどで代用したほうが髪にとっては良いです。

また、どうしても染めたいという場合は、あらかじめ使用する商品でパッチテストを行い、アレルギー反応がないかどうかを確かめてからにしましょう。

白髪や薄毛と「血流」の関係とは