アスレティック・ビルバオを率いるエルネスト・バルベルデ監督が、4日に行われるコパ・デル・レイ(国王杯)・準決勝セカンドレグのオサスナ戦に向けて意気込みを語った。3日、クラブ公式サイトが伝えている。

 今季の国王杯・準々決勝ではバレンシアを3-1で退けて、昨季の雪辱を果たすとともに、4季連続となる4強入りを成し遂げたアスレティック・ビルバオ。迎えたオサスナとの準決勝ファーストレグで、FWアブデ・エザルズリを止めることができずに、0-1で落とした同クラブは、4日に『サン・マメス』で行われるセカンドレグでの逆転突破を目指す。

 直近3シーズンの国王杯では2度の準優勝、ベスト4強入りと好成績を残しているものの、1983-84シーズン以来大会制覇を逃し続けているアスレティック・ビルバオ。1点ビハインドで迎えるセカンドレグについて、バルベルデ監督は「もう後がない。この試合は決定的なもの。我々は復活を遂げなければならないから、最初から勝利を目指す。不利な状況を克服するために、雰囲気、ハート、頭脳など、すべてを駆使してプレーしよう」と決意。続けて「このような試合においては、準決勝のプレッシャーにどのように対処するかが、ゲームのあらゆる場面で大きな意味を持ってくる」と心理面が与える影響も明かした。

 またバルベルデ監督は、独特の雰囲気を醸し出す『サン・マメス』にも言及。約5万人以上を収容する“大聖堂”でセカンドレグを行えることを好機と語った同指揮官「興奮しているよ。このチャンスを生かしたいし、全てを賭けるつもりだ。土曜日は勝ちたかったけど、問題ない。今シーズンを通して何度もそうであったように、我々は試合の重みをすべて背負っている」としつつ、「ファーストレグの前の試合は非常に波乱に満ちていたけど、今回はチームのコンディションが良い状況でセカンドレグに臨むことができる」とチーム状態に手応えを掴んでいるようだ。

 あと一歩のところで悔しさを味わい続けているアスレティック・ビルバオは、今年こそ“聖杯”を『サン・マメス』に持ち帰ることができるのだろうか。決勝戦進出をかけた大一番は、日本時間5日の4時にキックオフを迎える。 

バルベルデ監督が決意を語る [写真]=Getty Images