コロナ禍に伸長したEC。ヤフーが運営する「Yahoo!ショッピング」なども大きく伸長しているようだ。グループ内で展開している、QRコード決済サービス「PayPay」や、メッセージアプリ「LINE」を活用した施策も進め、いつでもお得に購入できるECサイト作りにも取り組んでいるという。

――冷凍食品の市場の推移をどう見ているか。

コロナ禍で売り上げが大きく伸び、2020年は前年比の3.5倍で、それ以降も食品カテゴリの中での主力の商品となっている。また、「Yahoo!ショッピング」だけでなく、最短15分で食料品などを宅配する「Yahoo!マート」でも、クイックコマースと冷凍食品の親和性が高かったため売れており、商品の拡充を進めている。

――現在販売されている商品はどのように選定したのか。

基本的には「Yahoo!ショッピング」では、事前に審査はあるものの、販売店で扱いたい商品を売ることが可能だ。

――販売が好調な商品は。

「Yahoo!ショッピング」での売れ筋冷凍食品商品は、吉野家、松屋、すき屋の牛丼の具をはじめ、チャーハンや餃子などの中華に加え、うなぎやウニなどの海鮮など幅広く売れている。「Yahoo!ショッピング」では、全国各地の名産品を取り寄せられるので、自分用だけでなくギフト用としても需要がある。また、ふるさと納税の返礼品としても人気だ。

「Yahoo!マート」では、夏場にアイスが売れるなど季節によって売れ筋商品の傾向が違ってくる。

――物流費の高騰などが見られる中、どのような対策を行われているのか。

「Yahoo!ショッピング」では、PayPay支払いなら、毎日5%分のポイントが付与されるので、いつでも誰でもお得に冷凍食品を購入できる。また、ストア独自のセールやポイントアップなども随時実施しており、物価高の中でもリアル店舗より安い価格で購入することも可能だ。

「Yahoo!ショッピング」は欲しいものが欲しい時に手に入る売り場を目指しており、今後もユーザーの選択肢の幅が広がり、様々な商品をインターネットで手に入れることができるような買物体験を提供していく。

――現在力を入れている取り組みは。

Yahoo!ショッピングならではの取り組みとして、LINEやPayPayとの連携がある。PayPayではポイントを貯められるショッピングモールとして、多くのユーザーに利用していただけたらと思っている。また、LINEとの連携も強化しており、LINE公式アカウントでYahoo!ショッピングのお得な情報をリアルタイムで知ることができる。

――今後の展開は。

欲しい商品が探しやすい売場づくりのため、検索機能や商品画像の見せ方などは引き続きアップデートしていく。また、PayPayなら毎日5%分のポイントが付与されるサービスをベースに、いつ、誰が買ってもお得なショッピングモールとして、日常的に活用してもらえる売場を目指していく。

〈冷食日報2023年4月5日付〉

「Yahoo!マート」(イメージ)