平良拳太郎

プロ野球が開幕して2週目となったが、いまだ白星がなかった横浜DeNAベイスターズ

この日は、試合前にアレックス・ラミレス前監督が始球式を行い、「アイ・ラブ・横浜!」の掛け声でチームとファンに檄を飛ばしていたが、先発・平良拳太郎が見事な復活劇を見せた。


■およそ2年ぶりの1軍復帰

2021年4月8日中日ドラゴンズ戦の後に右肘の異常を訴え、その年の6月にトミー・ジョン手術を受けた平良。この日、727日ぶりに1軍のマウンドに帰ってきた。

巨人の先発は、メキシカンリーグ最優秀選手に輝いたこともある新加入左腕・メンデス。右打者の外角に落ちるチェンジアップを打ちあぐねた横浜打線だが、3回に宮﨑敏郎タイムリーツーベースで先制。

6回には、同じく宮﨑が左翼席に2号本塁打を叩き込み、リードを2点に拡げた。


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■6回4安打無失点

平良拳太郎

およそ2年ぶりの1軍登板となった平良は、サイドスローからキレのある速球が冴え、6回まで4安打無失点。2回には走者を2・3塁に背負ったが、低めに集めて打たせて取るピッチングを見せた。

7回は入江大生が走者を背負いつつも零封、8回は伊勢大夢が三者凡退に押さえ、9回は守護神・山崎康晃が完璧に抑えて今季初勝利。DeNAが2-0で巨人に勝利した。


■ストライクゾーンを広く

試合後のヒーローインタビューで、巨人時代の後輩・岡本和真WBC侍ジャパンで多用して話題となった「最高です!」とのコメントを真似して笑いを誘った平良。

捕手の伊藤光のリードを信じ、「光さんを目がけて投げました」と語る。三浦大輔監督は、「持ち味を出して、ストライクゾーンを広く使った投球。『ナイスピッチング』と言葉をかけたい」と遅まきながらの初勝利に笑顔を見せた。

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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

平良拳太郎、右肘手術から2年ぶり1軍復帰で6回0封 DeNAが今季初勝利