コパ・デル・レイ準決勝2ndレグ、バルセロナvsレアル・マドリーが5日にカンプ・ノウで行われ、アウェイのマドリーが0-4で勝利。この結果、2戦合計1-4としたマドリーが決勝進出を決めた。

先月2日にサンティアゴ・ベルナベウで行われた1stレグを1-0で先勝したバルセロナ。その後、インターナショナルマッチウィーク前に行われたラ・リーガでの前回対戦も2-1で勝利したチャビ率いるチームは、クラシコ3連勝を達成。直近のエルチェ戦も4-0の大勝で飾り、一部主力の負傷離脱を除き良い状態で今回の大一番を迎えた。エルチェ戦からは先発4人を変更。ジョルディ・アルバエリックガルシア、フェラン・トーレス、アンス・ファティに代わってサスペンション明けのハフィーニャやブスケッツ、バルデ、ケシエが復帰した。

一方、直近2度の直接対決では敗戦に値する内容ではなかったものの、いずれも競り負けて苦杯を舐めたマドリー。それでも、直近のバジャドリー戦ではベンゼマのトリプレーテを含む6-0の圧勝を飾り、敵地での逆転突破へこちらも良い状態。バジャドリー戦からは先発3人を変更。ルーカス・バスケス、チュアメニ、アセンシオに代えてカルバハル、モドリッチ、バルベルデが復帰した。

オサスナが待つコパ決勝進出を懸けた今季5度目にして最後の伝統の一戦。逆転突破へ最低2点が必要なマドリーだが、立ち上がりはホームのバルセロナが勢いを持って入った。

前線からのプレッシングで相手に強いけん制をかけつつ、マイボール時はレヴァンドフスキのポストプレーを起点に前向きのインテリオールがサイドのバルデやハフィーニャを使った崩しで際どい場面を創出。10分にはボックス中央のセルジ・ロベルトが左足のシュートを枠に飛ばすが、これはDFの好ブロックに遭う。

一方、序盤は守勢を強いられたマドリーは、ロドリゴとヴィニシウスの両ウイングの機動力を生かしたカウンターでホームチームを引っくり返そうとするが、ここ最近の対戦同様にDFアラウホやDFクンデの牙城を崩せない。

前半半ばから終盤にかけては中盤での攻防、球際での激しいデュエルが強調される展開に。バルセロナがボールの主導権に加えて、より相手陣内の深い位置でプレーするが、なかなか決定機まで持ち込めない。

その流れのまま前半最終盤に突入すると、互いに決定機が訪れた中で明暗が分かれる。前半アディショナルタイム1分、バルセロナが左サイドを崩してバルデの折り返しからゴール前のレヴァンドフスキに決定機が訪れるが、左足ダイレクトシュートはGKクルトワビッグセーブに遭う。

すると、この攻撃を撥ね返したマドリーロドリゴの鮮やかな中央突破から3対2の数的優位のロングカウンターを発動。ボックス右に抜け出したベンゼマがDFを引き付けて中央に折り返したボールをヴィニシウスが右足でシュートすると、DFケシエが決死のブロックを試みたものの、ボールがそのままゴールラインを割った。

2戦合計1-1のスコアで折り返した後半は、追いついた勢いを生かしたマドリーが攻勢を仕掛ける。すると、50分には相手陣内右サイドでの崩しからモドリッチが斜めのドリブルでボックス付近に持ち込む。ロドリゴのニアへの斜めのランニングで空いたスペースにステイしたベンゼマがフリーでパスを受けると、狙いすました右足のシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

一瞬の隙を突かれて2戦合計スコアで試合を引っくり返されたバルセロナはすぐさま反撃を開始。バルデの強烈なミドルシュートにハフィーニャの鋭い仕掛け、アラウホの見事な個人技からのアウトサイドシュートで続けてゴールに迫るが、GKクルトワの好守もあって決め切れない。

一方、守勢を凌いだマドリーは57分、ボックス内で仕掛けたヴィニシウスがケシエのファウルを誘って値千金のPKを獲得。そして、キッカーのベンゼマが冷静にゴール右隅へシュートを流し込み、ドブレーテを達成した。

これで厳しくなったバルセロナは60分にケシエを下げてファティ、66分にはマルコス・アロンソとハフィーニャを下げてエリックガルシア、フェラン・トーレスピッチに送り出す。だが、後ろに重心を置いたマドリーの守備を前にこの交代も攻撃を活性化させられない。

以降はマドリーが冷静にゲームをコントロールしていくと、81分には絶好調のエースが魅せる。カウンターから中央をドリブルで運んだヴィニシウスがDF2枚を引き寄せてボックス左に走り込むベンゼマへ完璧なラストパス。ここで元フランス代表FWがチップキック気味のシュートを左隅へ流し込み、2試合連続のトリプレーテを達成した。

この4点目で試合の大勢が決した中、マドリーは殊勲の両エースやモドリッチを下げて守備的な選手をピッチへ送り込み、完全に逃げ切り態勢に入った。

その後はフラストレーションを溜めるバルセロナマドリーも付き合う形で荒れ模様の展開となったが、最後まで集中した守備でホームチームに一矢報いることを許さなかったアンチェロッティのチームが4-0でクローズ

敵地で4-0の完勝を収めたエル・ブランコが逆転でコパ決勝進出を決めた。一方、今季3勝2敗とクラシコに勝ち越したものの、ショックが残る敗戦となったバルセロナは準決勝敗退となった。

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