フグ・ふぐ

SNSで見つけた魚屋から取り寄せたフグを食べ、体調不良に…。悲劇に見舞われた高齢の夫妻について、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。


■ネットで魚を注文した夫妻

マレーシアで暮らす女性(83)とその夫(84)が、SNSを利用して魚屋でフグを購入。3月25日には届いたため、さっそく昼食のおかずにすることにした。

まずはフグを丁寧に洗い、調理を開始。生まれて初めて挑戦したフグ料理をテーブルに並べ、食べ始めた。


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■震えて呼吸も困難に

しかし午後3時頃、女性の体調が急激に悪化。体がいきなり震え始めたほか、「息が苦しい」などと訴え始めた。

その約1時間後、夫も女性と同じ症状に苦しみだしたため、驚いた息子が夫妻を連れて最寄りの病院に急行。事情を伝え、すぐに診察してもらうよう手配した。


■数時間後に妻が死亡

医師たちは夫妻を救おうと手を尽くしたが、女性は午後7時頃に死亡した。夫も状態は良くなっておらず、現在も集中治療室で回復を目指している。

購入にあたって利用した魚屋は、約15キロものフグを複数の客に売っていたが、実際に食べたのはこの夫妻だけだった。当局は魚屋の商品を回収し、詳しい検査を進めている段階だという。


■異常を感じたら迷わず病院へ

当局は人々に「リスクを伴う食品についてはどうか注意してほしい」と呼びかけている。同件を取り上げた複数メディアも「フグを食べた後にしびれ、無感覚、麻痺症状などがあらわれたら、すぐに病院に行ったほうがいい」と強調した。

日本でも、自分で釣るなどして入手したフグを食べ、体調を崩す人のケースが報じられる。専門知識のない人がフグを調理して食べることは大変危険で、最悪の場合には死亡する恐れもある。「きっと大丈夫だろう」と甘く見て食べたりしないように、くれぐれも注意する必要がある。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

取り寄せたフグを食べ高齢夫婦の妻が死亡 夫も重症で集中治療室へ