5日に行われたKNVBカップ(オランダ杯)準決勝のフェイエノールトアヤックスの一戦で観客から物が投げ入れられたことで選手が負傷する事件が起こった。5日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 試合は2-1とアヤックスがリードして迎えた62分、フェイエノールトMFオルクン・コクチュとアヤックスFWドゥシャン・タディッチが競り合いの流れから揉め始めると、両選手を止めようとサイドライン側に選手が集結。そんななか、スタンドから投げ込まれた物がアヤックスMFデイヴィ・クラーセンの頭部に直撃し、出血する事態となった。

 この影響で試合は約30分間中断されると、再開後もプレーを続けたクラーセンだったが、すぐさま座り込み目眩に苦しんでいるような仕草を見せながら、66分に途中交代を余儀なくされた。その後、警察は32歳の男を逮捕したことを明らかにしている。

 また、試合開始時には観客席での花火からの激しい黒煙が発生したため、キックオフ時間が5分遅らされたほか、キックオフ後も空気を綺麗にするために21秒間試合が中断するなど、この試合は大荒れの展開となった。なお、試合はアヤックスが2-1で勝利を収め、決勝進出を果たしている。

頭部を負傷したデイヴィ・クラーセン [写真]=Getty Images