大人気犯罪捜査ドラマ2年ぶりの新シーズン「クリミナル・マインドFBI vs. 異常犯罪:エボリューション」(ディズニープラス「スター」で独占配信中)。新シーズンでは、連続殺人犯ネットワークのリーダーを追うFBIの行動分析課、通称“BAU”のプロファイラーたちが描かれているが、4月5日に配信された第7話では、女性キャラクターたちそれぞれの恋模様が描かれ、共感度の高いストーリーが展開。さらに意外な人物が仲間入りを果たし、新たな運命共同体も誕生した。 (以下、ネタバレを含みます)

【写真】路上キスで驚かせた愛されキャラ、ガルシア

■キスはなかったことに… 絶対に許されない禁断の恋

第6話で、急接近したIT担当のガルシア(カーステン・ヴァングスネス)と、重要参考人のタイラー・グリーン(ライアン=ジェームズ・ハタナカ)。連続殺人犯ネットワークの首謀者との接触に成功したスパイで、情報提供などを行っていたタイラー。出会った当初は嫌いあっていた二人だが、事件解決のために協力するうちにお互いを知り、距離を縮めていく。

抱えている心の傷を打ち明けたことで、ありのままの自分でいられる存在になり、居心地のよさを感じていた二人は、ある日、欲望のままに路上キス!ガルシアタイラーに家の鍵を渡して恋人のような関係に。

しかし新カップル誕生にドキドキしたのも束の間。ガルシアはリーダーのプレンティス(パジェット・ブリュースター)にこのことを報告すると、BAU史上最大の捜査の重要参考人であるタイラーとは一刻も早く距離を置くよう怒られるのだった。

ガルシアにみせるリスペクト精神や、男気溢れる強気な姿勢も惚れポイントのタイラーと愛されキャラのガルシアの恋を応援したいけれど、プレンティスが言うことも、ごもっとも。絶対に許されない禁断の恋の行方が気になって仕方ない。

■失恋真っ只中のルイス&夫婦の危機を乗り越えたJJ夫婦

交際していたガールフレンドのレベッカ(ニコール・ペイセント)と距離を置くことになってしまったルイス(アイシャタイラー)は、いまもなお失恋モード。完全に破局したわけではないからこそ、連絡があるのではと期待して携帯を確認する手を止められない。

捜査の打合せでも気もそぞろなルイスの様子を察したロッシ(ジョー・マンテーニャ)は、少し休息を取るよう促す。「最愛の人を失う気持ちはわかる。反論はナシだ」という、愛する妻を失ったロッシの思いやりに溢れた言葉は深く響き、胸を締め付けられる。

そんなルイスが思い描いていたのは、長く寄り添うJJ夫婦のような幸せな関係。シーズン2で出会ってから、15年以上ファンに見守られてきたJJ(A・J・クック)とウィル(ジョシュ・スチュワート)。危険と隣り合わせの仕事に不安を感じることはあっても理解を示し、応援してきたウィル。子供二人の子育ても協力して、仕事と両立できるよう努めていた。

今度はそんなウィルが命の危機に。病院の検査でガンの可能性を示唆されてから、二人は夫婦の時間を大切にしたいと思うようになり、連絡を頻繁に取り合うのはもちろん、ウィルが仕事終わりのJJをスーツ姿で迎えに来て、デートに連れ出すなんてことも。愛を再確認したクリミナル・マインドきってのおしどり夫婦は、おぞましい凶悪犯罪ばかりの日々の癒しだ。

■嫌われ役から運命共同体

私生活でも色々な悩みを抱えるBAUだが、任務ではさらなる困難に直面。連続殺人犯ネットワークの首謀者シカリウスを追うあまり他の事件がおろそかになっていると検事総長からお叱りを受けてしまう。

これまでは効率主義で出世を狙い、どんな時も上層部の顔色を窺っていた副長官ダグ・ベイリー(ニコラス・ダゴスト)だが、BAUの活躍を現場で目の当たりにして以来、上司としてプレンティス率いるBAUを守るように。シカリウスの捜査を続けるためにも、絶対に逃せない新事件の犯人を捕らえるためにチームに参加する。

しかし過去にロッシをリーダーから解任させ、BAU解体の危機をもたらしたベイリーとBAUチームとの溝は大きく、一致団結とは程遠い状況。信頼関係を築くにはまだまだ時間がかかりそうだが、運命共同体としてBAUのために頑張ろうという姿勢には熱いものが感じられる。

現場経験が少なく力不足を痛感して、何をしたらいいかわからずにいるベイリーにプレンティスが手を差し伸べるなど、新たな友情も描かれて胸を打たれる第7話。改心したベイリーも仲間入りした新生BAUの今後の活躍に期待したい。

◆文=KanaKo

「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション」第7話より/TM CBS Studios Inc. (C) 2022 ABC Signature and CBS Studios Inc. CRIMINAL MINDS is a trademark of CBS Studios Inc. All rights reserved.