狂おしいほどに愛し憧れた演奏家や作曲家の名曲を奏でるという、音楽ファンにとってはたまらないテーマの新プロジェクト《偏愛奏話》がスタートする。

ヴァイリニスト佐久間聡一とピアニスト桑生美千佳によって企画された全4回のこのプロジェクトは、今彼らが演奏したい作品や共演者を集めた魅力的な内容だ。

4回シリーズの各回において、演奏者が“偏愛”する作品、作曲家、楽器にフィーチャー。それぞれの溢れ出る愛を音楽とトークで届けるという1時間の濃密なプログラムはとても魅力的だ。しかもドリンクを飲みながら楽しめるのは、バーコーナー併設の霞町音楽堂ならでは。上質なクラシック音楽と美味しいお酒でくつろぐひとときを楽しみたい。

企画の一部を覗いてみると、 第一夜では、クライスラーを深く愛する佐久間聡一が、クライスラーになりきって名曲を演奏。第二夜では、幼い頃からハイフェッツに憧れ、崇拝してきた長原幸太が、この偉大な巨匠編曲によるコンサートピースを含むプログラムを披露。そして第三夜は、チェロが家族であり友であると自認する高木慶太が奏でる、深く雄大なチェロの音色が楽しめそうだ。締めくくりの第四夜の内容は5月の発表を楽しみに待ちたい。

なにはともあれ、好きが高じた演奏ほど素敵なものは他にない。

目の眼×霞町音楽堂 偏愛奏話

第一話4月10日(月):クライスラーは、お好きでしょ?
佐久間聡一(ヴァイオリン)、桑生美千佳(ピアノ)
クライスラー: 愛の喜び/愛の悲しみ/ウィーン風小行進曲 ほか

●第二話:4月27日(木):ハイフェッツに捧ぐ
長原幸太(ヴァイオリン) 、桑生美千佳(ピアノ)
ポンセエストレリータ/ガーシュウィン:ポーギーとベスより/ベートーヴェン:民俗舞踏ほか

●第三話:5月16日(火):チェリストの誘惑
高木慶太(チェロ) 、桑生美千佳(ピアノ)
ホッパー:ハンガリアンラプソディ/ピアソラ:ルグランタンゴ/サン=サーンス:白鳥ほか

◆ 第四話:2023 年6月9日(金) :でゆお仲間割れ?! 音楽決(湯)闘
出湯男/佐久間聡一(ヴァイオリン)、長石篤志(ヴィオラ)、桑生美千佳(ピアノ)
※プログラムは 5月頃発表予定。

20時開演
各回5000円(1ドリンク付)
霞町音楽堂(西麻布)
https://ongakudo.tokyo