駅の構内や百貨店などで歩き疲れた時にエレベーターを見かけると、ついつい利用してしまう人も多いでしょう。

エレベーターの一部には、車いすやベビーカーの利用者が優先的に使えるように、貼り紙をしているものもあります。

作家の岸田奈美(@namikishida)さんが銀座で満員のエレベーターに乗っていたところ、とある階でベビーカーを押す人がやって来ました。

※写真はイメージ

ベビーカーを押す人が乗れる場所を確保しようと、ちょうど扉の真ん前にいた岸田さんは降りることにします。

しかし岸田さんの後に続いて降りる人がいなかったため、エレベーターにはとても小さなスペースしかできませんでした。

降りたのが自分1人だけだったのを「恥ずかしい」と岸田さんが思っていたところ、同乗していた気品あふれる女性が突然、周囲に呼びかけ始めます。

みんな、降りましょうよ!ブラジルではそうするのよ!

女性は近くにいた数人を誘い、踊るようにエレベーターから降りたそうです。

岸田さんは「やはりラテンリズムは、すべてを解決する」と感じたとのことでした。

陽気な女性の気配りについて、Twitterには「みんなが幸せになる世界だな」「誰も不快にならず解決!」などの絶賛の声が多数寄せられています。

また「最初に降りた岸田さんも偉いよ」といったコメントもありました。

「自分だけ降りたら恥ずかしい」という思いから、エレベーターで場所を譲ることを渋ってしまう人もいることでしょう。

今後は、エレベーターで場所を譲る時、「ブラジルではそうするんだ」という言葉を思い出し、勇気ある一歩を踏み出せるようにしたいですね!


[文・構成/grape編集部]

出典
@namikishida
※写真はイメージ