駅の構内や百貨店などで歩き疲れた時にエレベーターを見かけると、ついつい利用してしまう人も多いでしょう。
エレベーターの一部には、車いすやベビーカーの利用者が優先的に使えるように、貼り紙をしているものもあります。
作家の岸田奈美(@namikishida)さんが銀座で満員のエレベーターに乗っていたところ、とある階でベビーカーを押す人がやって来ました。
※写真はイメージ
ベビーカーを押す人が乗れる場所を確保しようと、ちょうど扉の真ん前にいた岸田さんは降りることにします。
しかし岸田さんの後に続いて降りる人がいなかったため、エレベーターにはとても小さなスペースしかできませんでした。
降りたのが自分1人だけだったのを「恥ずかしい」と岸田さんが思っていたところ、同乗していた気品あふれる女性が突然、周囲に呼びかけ始めます。
「みんな、降りましょうよ!ブラジルではそうするのよ!」
女性は近くにいた数人を誘い、踊るようにエレベーターから降りたそうです。
岸田さんは「やはりラテンのリズムは、すべてを解決する」と感じたとのことでした。
銀座で満員のエレベーター乗ってたら、ベビーカーの人が来て、先頭のわたしひとりだけ降りたゆえに極小スペースしか作れんくて恥ずかしかったけど、陽気すぎるマダムが「皆降りましょうよ!ブラジルではそうするのよ!」って数人誘って踊るように降りてくださり、やはりラテンのリズムは全てを解決する
— 岸田奈美|Nami Kishida (@namikishida) April 3, 2023
陽気な女性の気配りについて、Twitterには「みんなが幸せになる世界だな」「誰も不快にならず解決!」などの絶賛の声が多数寄せられています。
また「最初に降りた岸田さんも偉いよ」といったコメントもありました。
「自分だけ降りたら恥ずかしい」という思いから、エレベーターで場所を譲ることを渋ってしまう人もいることでしょう。
今後は、エレベーターで場所を譲る時、「ブラジルではそうするんだ」という言葉を思い出し、勇気ある一歩を踏み出せるようにしたいですね!
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- @namikishida
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