4月15日に公開され、現在も大ヒット公開中の劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁。シリーズ第25作となる今作の舞台は、ハロウィンでにぎわう渋谷の街。正体不明の爆弾犯による壮大な犯罪計画が、コナンたちを追い詰めていく本作。

予告編では安室(本作では降谷零とダブル表記)に仕掛けられた首輪爆弾、墜落するヘリ、ダイブする安室、追いすがるように絶叫するコナン――。

これらだけでも“安室の女”たちのライフを充分ゼロにしましたが、やはり本作の注目ポイントはなんといっても激エモの頂点“警察学校組”の存在! そんな面々が出演している本作の感想を“ハロ嫁”参列済みライターが注目したポイントをお伝えします。

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』公式サイトより

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』公式サイトより

【1】囚われても最強メンタルの男・安室透

ハロウィンシーズンで賑わう渋谷を舞台とする本作では、警察学校組が過去に遭遇したある事件と、現代で新たに勃発した事件が交差して描かれていきます。

恋人同士である高木渉刑事と佐藤美和子刑事ウェディングセレモニー(!?)が行なわれるのと時を同じくして、別の場所では松田陣平刑事を殉職させた爆弾犯が脱獄。

公安警察の捜査官・降谷零(安室透)は部下の風見裕也とともに、警察学校で同期だった松田の因縁の相手を追い詰めます。
ところが安室はそこに現れた謎の人物に“首輪爆弾”をつけられ一切の身動きを封じられてしまう事態に!

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』コメンタリー特別映像【大ヒット上映中!】

超人的身体能力・頭脳明晰・機動力爆速と(あと宇宙一顔がいい)パーフェクトな安室が、開始早々囚われの身となり「公安の姫に首輪爆弾つけた人誰~~~?!?!」「まだ序盤なんだが?!」「幽閉されてるのに謎のロイヤルな貴族感がすごい」と筆者の心の中は大混乱。好みド真ん中が大渋滞過ぎて、身動きせずスンッとスクリーンを見つめる我慢が、秒で限界を迎えそうになるのを全力で耐え抜きました。

しかし本作の安室は今までと違う点が。これまでは誰かを頼らずに独り頑張っていた印象が強かったのですが、部下の風見を文字通り身体を張って守り、囚われの身となったあともコナンらと全面協力体制をとるなど“殉職していった仲間たちの想いをムダには出来ない”という強い信念は揺らぎません。
その壮絶な覚悟を秘めた眼差しはあまりにも切なく、寂しげな横顔に「公安の部下になって安室(降谷)さんを支えたい」「守りたい、その背中」「囚われの身になっても折れない鋼メンタルしんど過ぎ」など激重感情が波のように押し寄せて止まらなくなることでしょう。

【2】早く言ってよ~!明かされる警察学校組の過去と絆に号泣

そして今回なんといっても注目したのは“安室透”という別名を持つ公安警察の降谷零と、彼の警視庁警察学校鬼塚教場での同期であり、すでに殉職している松田陣平萩原研二伊達航諸伏景光“警察学校組”が過去に遭遇したある事件と、現在で新たに発生した事件が交差して描かれていく場面!

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』TVCM エモーショナル編【2022年4月15日公開】

何を言ってもネタバレでしかないのが辛いところですが、劇場版に初登場し、新たに明かされる警察学校組の過去エピソード、また事件を解決するために互いを信頼してタッグを組む彼らの絆にボロ泣き……。

そして伊達班長の勇ましさや、諸伏(ヒロ)と降谷(ゼロ)、松田と萩原ら爆発物処理班組(通称:爆処組)の深過ぎる関係性、クライマックスで繋がる点と点に悲鳴が出そうになるなど、公式からの新規供給が過多!

思わず「これは自分の願望が幻影を見せているのでは…?」「激エモあとだしジャンケンにも程がある」「もっと前に言ってよ~~!(大泣き)」というように、感動と切なさと嬉しさで完全に情緒は迷子。警察学校に迷子届けを出したい気持ちです!
またSNS上では「松田陣平かっこ良すぎてチート」「“安室の女”がまた激増」「“松田の女”と“萩原の女”が新たに量産」といった“ハロ嫁参列済み組”からの声も数多く、劇場内のあちこちで甘いため息が漏れていたような気がしたのは、間違いではなかったようです。

【3】コナンくんが“爆イケ”なことを実感する

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』スペシャルオープニング映像 <ショートver.>【大ヒット上映中!】

そしてもちろん主人公・江戸川コナンの活躍は本作でも!小さくなっても頭脳は同じどころか「コナンくんが超絶カッコいいのを改めて実感した」「頼りがい力がハンパない」などのキュン♡とくる感情が湧き上がり、“中身は工藤新一”と理解しつつもなぜか謎の後ろめたさを感じずにはいられません。

すでにハロ嫁参列済みの芸人・ピース又吉直樹さんがご自身の公式YouTubeチャンネル(※)で「後半のコナンくんの見せ場が歌舞伎の大スターみたいでした」と表現されたように、特に本作ではコナンくんの爆イケぶりは100点満点中、570(コナン)点と付けたいぐらいの高水準。

今まで無自覚だった気持ちにハッ!と気づくほど、そのギアが入ったあとのコナンくんのブーストアップは鮮やか! 何度参列してもドキドキが止まりません♡

一度では目が足りず「全員が主役級のエピソード過ぎてやっぱり目が足りない、また参列しよう」と無限リピート待ったなしの本作。その切なしんどい激エモなストーリーは何度でも劇場で。ぜひご覧ください!
(執筆:加藤日奈)

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』予告2【2022年4月15日公開】

『劇場版 名探偵コナン ハロウィンの花嫁』作品情報

イントロダクション
渋谷ヒカリエでとある結婚式が執り行われていた。
そこにはウエディングドレスに身を包んだ警視庁佐藤刑事の花嫁姿が。
コナン達招待客が見守る中、突然乱入してきた暴漢が襲いかかり、守ろうとした高木刑事の身に危機が-?! 事態は収束し、高木は無事だったが、佐藤の瞳には3年前の連続爆破事件で、当時想いを寄せていた松田刑事が殉職してしまった際に見えた死神のイメージが、高木に重なって見えていた。
時を同じくして、その連続爆破事件の犯人が脱獄。果たしてこれは偶然なのか?
公安警察の降谷零(安室透)が、同期である松田刑事を葬った因縁の相手を追い詰めるが、
そこに現れた謎の仮想の人物に、首輪爆弾をつけられてしまう 。
首輪爆弾解除のために安室が潜伏している地下シェルターを訪れたコナンは、3年前に今は亡き警察学校時代の同期メンバー達と正体不明の仮装爆弾犯『プラーミャ』と渋谷で遭遇した事件の話を聞く。やがて、捜査を進めるコナンたちを狙う不穏な影が。
いま、止まっていた時計の針が再び動き始める-
■スタッフ
原作:青山剛昌名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:満仲勧
脚本:大倉崇裕
音楽菅野祐悟
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝■主題歌「クロノスタシス」BUMP OF CHICKEN(TOY’S FACTORY)
2022年4月15日(金)から全国大ヒット公開中!
■劇場版『名探偵コナン』初期作品も見てほしい。過去の名作「瞳の中の暗殺者」にゾクゾクする
https://numan.tokyo/anime/SRvtz
■次の劇場版『名探偵コナン』で重要キャラに?高木渉佐藤美和子の胸キュン♥シーンはここ!
https://numan.tokyo/anime/Dyzl6
東京事変の“名探偵コナン”への愛。『永遠の不在証明』での遊び心と様式美がたまらない
https://numan.tokyo/anime/RrvnX