セリエA第29節の3試合が7日に行われ、ミッドウィークチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグを控えるセリエA勢3チーム(インテルナポリミラン)が試合に臨んだ。

 リーグ戦3連敗で来季のCL出場権獲得に黄信号が点りつつあるインテルは、敵地でサレルニターナと対戦。“ネッラズーリ”は6分、早々に先取点を奪う。後方からのフィードを前線のロメル・ルカクが頭で相手DFの背後へフリックすると、ボックス中央に流れたボールを逆サイドから走り込んできたロビン・ゴセンスが左足でシュート。インサイドで合わせたボールがゴール左上に決まった。

 3試合ぶりにゴールネットを揺らしたインテルは、その後もルカクやホアキン・コレア、ニコロ・バレッラらがゴールに襲い掛かるが、サレルニターナのGKギジェルモ・オチョアスーパーセーブを連発。追加点を奪えずにいると、ホームのサレルニターナも右サイドアントニオ・カンドレーヴァを起点に反撃に出る。すると90分、アーリークロスを上げたかに見えたカンドレーヴァのボールがそのままゴールに吸い込まれ、1-1の引き分けという結果に終わった。

 セリエAで首位をひた走るナポリは、敵地でレッチェと対戦。ミッドウィークのCLミラン戦を前に、0-4で敗れた前節の黒星を払拭したいところだ。そのナポリは18分、右サイドからのクロスにニアサイドで反応したジョバンニ・ディ・ロレンツォが頭で合わせて先制する。その後もナポリが主導権を握ったが、52分にレッチェが追いつく。FKの流れからゴール前で混戦となり、最後はフェデリコ・ディ・フランチェスコが右足で蹴り込んだ。

 追いつかれたナポリは64分、左サイドからマリオ・ルイが上げたアーリークロスがレッチェのオウンゴールを誘発。これが決勝点となり、首位のナポリが勝ち点をさらに伸ばすことに成功した。一方、敗れたレッチェは5試合ぶりに得点を奪うも6連敗となり、またしても降格圏との勝ち点差を広げることはできなかった。

 前節、ナポリ相手に4-0で完勝したミランは、『サン・シーロ』でエンポリと対戦。ホームチームは幾度となくゴールに迫ったものの、相手GKサムエレ・ペリサンの牙城を崩すことはできない。試合終盤にはオリヴィエ・ジルーがヘディングで劇的な先制ゴールを挙げたかに思われたが、これはハンドの判定で取り消しに。結局、“ロッソネリ”は23本のシュートを放ちながらも手痛いスコアレスドローに終わった。

◆■セリエA第29節

4月7日(金)
サレルニターナ 1-1 インテル
レッチェ 1-2 ナポリ
ミラン 0-0 エンポリ

4月8日(土)
19:30 ウディネーゼ vs モンツァ
21:30 フィオレンティーナ vs スペツィア
23:30 アタランタ vs ボローニャ
23:30 サンプドリア vs クレモネーゼ
25:30 トリノ vs ローマ
25:30 ヴェローナ vs サッスオーロ
27:45 ラツィオ vs ユヴェントス

◆■暫定順位表

1位 ナポリ(74/+45)
2位 ラツィオ(55/+25)
3位 ミラン(52/+12)
4位 インテル(51/+15)
───────CL出場圏───────
5位 ローマ(50/+12)
───────EL出場圏───────
6位 アタランタ(48/+15)
───────ECL出場圏───────
7位 ユヴェントス(44/+24)※勝ち点15はく奪
8位 ボローニャ(40/0)
9位 フィオレンティーナ(40/+2)
10位 トリノ(38/-4)
11位 ウディネーゼ(38/+3)
12位 サッスオーロ(37/-5)
13位 モンツァ(34/-7)
14位 エンポリ(32/-11)
15位 サレルニターナ(29/-16)
16位 レッチェ(27/-10)
17位 スペツィア(25/-20)
───────自動降格圏───────
18位 ヴェローナ(19/-20)
19位 サンプドリア(15/-31)
20位 クレモネーゼ(13/-29)

セリエA第29節の3試合が行われた [写真]=Getty Images