9日、明治安田生命J1リーグ第7節のガンバ大阪vs川崎フロンターレの一戦がパナソニック スタジアム 吹田で行われ、2-0でG大阪が勝利した。

今シーズンのリーグ戦で未勝利のG大阪と、ここまで2勝も調子の上がらない川崎Fの対戦となった。

G大阪は直近のYBCルヴァンカップFC東京に勝利。ホームでの連戦となった中、前節から4名を変更。江川湧清、山本悠樹、鈴木武蔵、食野亮太郎が外れ、クォン・ギョンウォン、ネタ・ラヴィ、イッサム・ジェバリ、杉山直宏を起用した。ジェバリは前節ゴール、杉山はルヴァンカップで2ゴールと勢いを持って臨みたい。

対する川崎Fはミッドウィーク浦和レッズとゴールレスドロー。前節からは2名を変更し、田邉秀斗、山田新が外れ、車屋紳太郎、チャナティップを起用した。

共にどうにか勝利が欲しい一戦。G大阪は3シーズン勝利がない相手だが、戦績通り序盤は川崎Fがボールを握ってペースを掴んでいく。

押し込まれる時間が続いたG大阪だったが、川崎Fもはこの試合も攻撃がうまく噛み合わず。G大阪は徐々にゴールへ迫り、1トップのジェバリがボールを収めて起点となり、ラインを上げていく。

すると29分、流れるようなカウンターからボックス左へのスルーパスに黒川が反応し左足でクロス。ボックス内でフリーになっていた杉山が逆サイドから走り込んでヘディングシュートも、GKチョン・ソンリョンがセーブしてゴールとはならない。

決定機を逸したG大阪だったが、これで得たCKから石毛がクロス。これをダワンがドンピシャのヘッドで合わせ、G大阪が先制する。

先制点を見事に奪ったG大阪は、得点後も攻め込む時間を増やす。ファン・アラーノ、ジェバリと前線で絡み、川崎fのゴールを脅かしていく。

1点リードで前半を終えたG大阪。初勝利に向けて追加点が欲しいところだが50分にスーパーゴールが生まれる。ボールをダイレクトで繋いで右サイドから左サイドに展開すると、受けたファン・アラーノがカットイン。右足を振り抜くと、大きな弧を描いたシュートがゴール右上隅に突き刺さり、G大阪がリードを広げる。

60分、右サイドで細かく繋ぐと、家長のパスを受けた宮代のクロスが半田に当たりクロスバーに直撃。GK谷が素早く弾き出してG大阪は事無きを得るとカウンター。すると、ルーズボールを拾いに行った石毛を車屋がハードなタックルで倒すも、そのままプレーは続行。ボールが切れたところで主審は試合を止め、車屋にイエローカード。2枚目となり退場処分となった。

これで1人少なくなった川崎Fはチャナティップと瀬古を下げて、田邉秀斗、ジョアン・シミッチを投入。G大阪も同じタイミングで杉山、石毛、ジェバリを下げて、福田湧矢、宇佐美貴史、鈴木武蔵を投入する。

G大阪が冷静に試合を進め、川崎Fは攻め込むも焦りからかミスが目立つ展開に。前線の選手を入れ替えて攻撃の流れを変え、77分には家長を下げてレアンドロ・ダミアン元運輸する。

それでもG大阪がペースを握り続けると82分、右CKから宇佐美がクロス。これを前に出たGKチョン・ソンリョンがキャッチミス。こぼれ球をファン・アラーノが無人のゴールへと流し込む。しかし、VARチェックにより、ファンブルした後に三浦の腰にボールが当たっていたことでファン・アラーノがオフサイドに。ファウルではなく、オフサイドでゴール取り消しとなった。

試合が決まるかと思われたゴールが取り消され、川崎Fとしては助かった場面だったが、89分には途中出場の田邉がヒザを痛めてピッチの外へ。田邉はプレー続行不可能で、すでに交代枠を使い切っている川崎Fは9人での戦いとなる。

G大阪はリスクを負わない戦いで長いアディショナルタイム8分をやり過ごしタイムアップ。2-0でG大阪はしっかりと勝ち切り、7試合目にして今シーズンのリーグ戦初勝利。2019シーズン以来の川崎F戦での白星となった。

ガンバ大阪 2-0 川崎フロンターレ
G大阪
ダワン(前29)
ファン・アラーノ(後5)