エールディヴィジ第28節が7日から9日にかけて各地で行われた。

 日本代表DF菅原由勢を擁する4位AZと、U-22同国代表MF斉藤光毅を擁する6位スパルタロッテルダムが激突した。試合は前半アディショナルタイムに左サイドでボールを受けた斉藤がドリブル突破を仕掛けると、相手DFを剥がしてクロスを供給。このボールにFWトビアス・ラリッセンが頭で合わせて先制点を挙げる。反撃に転じるAZはMFタイアニ・ラインデルスのチャンスメイクから相手ゴールに迫るも、1点が遠い。結局、試合はこのまま0-1でタイムアップ。日本人対決は斉藤に軍配があがり、AZはリーグ戦3試合未勝利と足踏みが続いている。

 6シーズンぶりのエールディヴィジ優勝に向けて首位を快走するフェイエノールトは、本拠地にRKCヴァールヴァイクを迎えた。フェイエノールトは29分、ペナルティエリア内深くに侵入したMFマッツウィーファーのクロスからオウンゴールを誘発して先制に成功すると、その後はゴールラッシュに。FWイゴール・パイションの2得点やFWサンティアゴ・ヒメネスの公式戦3戦連発弾など、大量5得点でRKCヴァールヴァイクを撃破し、リーグ戦破竹の8連勝。2位につけるアヤックスとの勝ち点差「8」を堅持している。

 エールディヴィジ3連覇に向けて後がないアヤックスは、フォルトゥナ・シッタートと対戦した。試合は6分、左サイドでボール受けたFWステフェン・ベルハイスのゴラッソが炸裂して幸先よくリードすると、その後は『ヨハン・クライフ・アレナ』でゴールショーが開演。27分にベルハイスがこの日2点目、54分にFWステーフェン・ベルフワインが、86分にはMFケネス・テイラーが“主役”に。主将FWドゥシャン・タディッチが2アシストを“演出”するなど、攻撃陣が躍動したアヤックスリーグ戦3試合ぶりの白星を飾った。

 その他、リーグ戦9試合無敗と好調を維持する3位PSVはFWルーク・デ・ヨングの先制弾や“神童”MFシャビシモンズが1ゴール1アシストの活躍を見せるなど、こちらも4-0で快勝し、上位2チームを追走。ユトレヒトは敵地でリーグ戦5試合ぶりの勝利を挙げたものの、MF前田直輝は2試合連続で招集外となっている。

エールディヴィジ第28節 全結果
フローニンゲン 1-2 ユトレヒト
フィッテセ 2-0 ゴーアヘッド・イーグルス
PSV 4-0 エクセルシオール
AZ 0-1 スパルタロッテルダム
ヘーレンフェーン 1-2 フォレンダム
トゥウェンテ 4-0 カンビュール
エメン 0-0 NECナイメヘン
アヤックス 4-0 フォルトゥナ・シッタート
フェイエノールト 5-1 RKCヴァールヴァイ

エールディヴィジ第28節が各地で行われた [写真]=Getty Images