9日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、ジャーナリストの青木理氏が台湾の蔡英文総統がアメリカを訪問した件や、陸上自衛隊ヘリコプターの行方がわからなくなっているニュースについて持論を展開。その内容に、番組視聴者から疑問の声が上がった。

 番組は蔡総統のアメリカ訪問と、それを受けたと見られる中国が台湾付近で軍事演習をしたニュースを取り上げる。司会の関口宏が「青木さん、これは危ないんですか」と質問する。

 青木氏は中国の対応について解説した後、「米中の覇権争いがこれから続く中で、この台湾っていう問題がずっと焦点化してくるわけですね。それで今日のニュースの中でも『これは事故ですけれども』宮古島自衛隊のヘリが落ちたのも」と宮古島付近で陸上自衛隊ヘリコプターが消息不明となっている件について『事故』と断言する。

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 その上で、「防衛費の倍増とかね。あるいは攻撃能力の保有なんていう日本国内でも大きな問題になってるのもある。ある種、これは地続きでみんな同じ問題ではあるんですよね。なので、この米中の覇権争いの中で、こう日本が一体何をできるのか、その間にいてアメリカにくっついて緊張を高めてるだけでいいのか。地域の一つの国として大きな国として、地域の平和と安定をどうやって作っていくのかっていうあたりをね、その辺のまさに構想力みたいなものを本当に求められる時期だっていうことも全ての問題を地続きと考えながら、我々はこう一つ一つ見ていく必要があると思いますよね」とコメントした。

 このコメントに、視聴者から「なぜ、全てが地続きなのか全く理解できない」「全く具体性がなく、結局日本批判につなげている。求められているという構想力の中身を具体的に提言してほしい」「中国の軍事大国化には何も言わないくせにアメリカと日本は批判するのはおかしい」などの声が上がる。

 また、陸自ヘリコプターが消息不明となっている件について「事故」と断言した件にも、「まだ何も確定情報がないのに、なぜ断言できるのか」「中国の攻撃説も上がっている状況下で、この人が事故と断言するのは違和感がある」などの意見も。

 一方で、「この番組らしい」「良いコメントだったと思う」という声を上げるネットユーザーもいた。

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