リヴァプールに所属するスコットランド代表DFアンドリューロバートソンが、副審から肘打ちを受けたことが問題となっている。9日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 プレミアリーグ第30節が9日に行われ、リヴァプールアーセナルと対戦。2点を先行されたものの、42分にモハメド・サラーが1点を返すと、後半にはサラーがPKを失敗する場面もあったが、87分にロベルト・フィルミーノのゴールで追いつき、2-2の引き分けに終わった。

 問題が発生したのは前半終了時の場面。ロバートソンが判定への不満を示しながら、副審のコンスタンティン・ハジダキス氏に近づくと、同氏が通り過ぎようとした際にロバートソンが軽く接触。これを払いのける形でハジダキス氏が右腕を払うと、同氏の右肘がロバートソンのアゴ辺りに当たった。

 この出来事にロバートソンは猛烈に反応し、数人のチームメイトらとともにポール・ティアニー主審に抗議をしたものの、ロバートソンにイエローカードが提示されて、幕引きとなっていた。

 この出来事を受け、プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)は「アンフィールドでのリヴァプールアーセナルの試合のハーフタイムで、副審のコンスタンティン・ハジダキス氏とリヴァプールのディフェンダーアンドリューロバートソンが関与した事件を認識している。試合が終了したら、この問題を詳しく検討する」と声明を発表している。

 なお、元イングランド代表FWクリス・サットン氏はこの件について「彼が何を考えていたのか本当にわからない。私が見た限りでは、彼は出場停止にされなければならない。彼は何試合も欠場しなければならない。このような事件を別で見た記憶がない。このような前例はあるのだろうか?」とハジダキス氏に処分が科されるべきだとの見解を明かした。

 一方、元アイルランド代表MFロイ・キーン氏は「ロバートソンは守備についてもっと心配すべきだ。試合に集中しなければならない。彼が最初に副審を掴んだんだ」と副審へ詰め寄ったロバートソンの行動にも問題があったことを指摘した。

 この問題はハジダキス氏が肘打ちを見舞ったことに批判の声が上がっていると同時に、ロバートソンにも制裁を受ける可能性が浮上している。なお、先日にはフルアムのセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチが、抗議の際にクリス・カヴァナー主審を押したとして合計8試合の出場停止処分が下されているが、果たして今回の件はどのような結末を迎えるのだろうか。

肘打ちを受けたロバートソン [写真]=Getty Images