・ 2022年11月東京都が行った公立高校の英語スピーキングテストで「公平性」が大きな問題となった。
・ 株式会社G-FLEX(本社:神奈川県横浜市、代表:矢田 剛)は、独自メソッド(Reflex training)とAI音声認識技術により英語発話能力のテストの公平性を解決できるシステム「RVS」を開発。
・ RVSはテストだけでなく、英語スピーキング教育そのものの形を提案している。

*公立中学3年生を対象とした高校受験英語スピーキングテスト(ESAT-J)の問題点*

日本人の英語スピーキング能力は他国に比べて低い事は周知の事実です。これは今後の社会に於いて国際化が遅れるだけでなく、労働力不足による国内の外国人受け入れにも支障があり「英語が話せるための教育」が急務となっています。また現実的には学生たちはテストの為に勉強しているので、その学習を促す為には英語スピーキングテストは必須と言えるでしょう。

昨年11月にESAT-Jと言うテストが東京都公立中学3年生を対象に初めて受験に取り入れられましたが、多くの問題点があった様です。

1. 不確定な解答かつそれぞれの講師による採点で公平性を欠く。
2. フィリピンの指導資格者による個々の採点でコストと時間が掛かる。
3. Benesse一社独占によるテスト。
4. 録音機器の不具合による採点ミス。

などです。これらの中でテストとしての最大の問題点は1の採点の公平性を欠く事ではないでしょうか。

*RVS(Reflex Video System)が解決できる事*

・明確な解答を持つ。
・人間ではない採点(AIが判定)で公平性がある。
・各生徒が全く同じ条件での採点基準である。
・何を測定するかが明確。
 - 正しいセンテンスが言えているか(言語構造と知識)。
 - 基本レベルの発音が出来ているか。
 - 文法(前置詞、時制など)が正確に言えているか。

などを測定できる。
※採点基準は、システムのプログラミングで変える事も可能です。
※RVSはあくまでプラットフォームであり、問題は任意の団体にてコンテンツ制作を行えます。

このRVSを支える技術がAI音声認識と弊社独自メソッドReflex trainingです。一般にあるAI英語スピーキングアプリとは全く違ったコンセプトで作られています。

Reflex trainingの方法*

Reflex trainingは非常にシンプルで効果的な訓練方法です。
英語はSVOが最初に来て、それにいろいろな説明が後ろから付いて来る構造を持っています。そのため短いセンテンスから次第に長いものを言う様にする事で文章の構造を身に付ける事ができるのです。更にある長さ(2,3秒以上)になると音では覚えられず、意味から自分で文章を組み立てられなければなりません。ここに言語構造を身に付けるポイントがあります。

具体的には講師(ビデオ)の質問に対し、Yes/No/Questionが指示され、それに対してフルセンテンスを付けて答えてゆきます(次図参照)。 

生徒  RVS
Reflex training
ここでの解答は明確なセンテンスなので、音声認識に於いて文字起こしをして間違いを抽出できます。時制、前置詞など文法的な事がちゃんと言えているかも測る事が出来ます。

このシステムでは音声認識の精度が問われると思われますが、RVSで利用しているのはMicrosoft社のAzureと言うAIで、弊社で大手AI開発会社5社のシステムを試して最も日本人の英語を認識できる物でした。さらにRVSでは独自のフィルターを用いて日本人の英語の癖を抽出し、精度を高める工夫がされています。またそれでも認識が出来なかった場合は発音に問題があると言えます。

ただし、RVSではコミュニケーション能力を測る事は出来ません。これは現状に於いては対人間でないと無理でしょう。ここだけは別のテストになるでしょう。しかしながら、RVSによって一定の英語スピーキング能力を公平に測る事が出来るのは間違いありません。


*今後の展開*
RVSの利用は公平性のあるテストとしてだけではありません。先に挙げた各項目(言語構造、文法など)の英語のスピーキング能力そのものを上げる意味で、生徒の学習そのものに役に立ちます。

現在の学校教育に於いて1クラス40人の生徒が同時に授業を受けた場合、個々人がスピーキングを練習・実践するのは大変難しく、基本的には学校以外で英会話スクールに行くなどの特別な教育が必要になります。その為、これまで以上に「教育に於ける経済格差」が出てくるでしょう。
RVS受講画面

RVSが提案するのは、家庭で発話練習をして学校で発表・実践するやり方で、教師はクラウド上での生徒の進度を見て、個々の生徒のコーチとしての役割を担います。
もしテストでRVSの形式が行われるならば、生徒は積極的にRVSを使って発話練習をするはずですし、その中でスピーキングの大事な部分(言語構造、時制、前置詞の使い方など)を身に付けます。

この様な形で、個々の生徒の「何をするべきかを明確にし、自発性を促す事で英語スピーキング能力を上げる」事が英語スピーキング教育にとって必要であると考えています。

参考ですが、弊社のシステムでは現在300ほどのコンテンツを揃えていて、1アカウント標準価格1580円/月で、アカデミック価格ですとその半額程度になると見込まれます。月額790円で英語スピーキングの為に何をするか明確になり、やる気があれば何時でも練習する事が出来ます。

今弊社が提唱するのは、明確な目的とそれを図る公平性を堅持したテストと学習機会。同時にその供給における独占性の回避。その上でのコミュニケーション能力を積み上げて行くのが今の日本に必要とされている英語スピーキングの教育であると言う事です。

参考HP(企業向けプロモーションページ):https://gflex.club/b_to_b/
このパッケージシステムの中でテストに使われるのは[Reflex training]のパートです。


*担当者コメント*

株式会社G-FLEX RVS開発担当・矢田 剛 コメント

英会話スクールを約20年運営してきて、日本人の英会話力上達の大きな壁は「言語構造の違い」だと言う事はかなり昔から考えていました。英語をセンテンスで話す。しかし、それを如何に乗り越えるか、また誰でもできる様な方法について考えが至ったのは5年ほど前です。

AI&Reflex trainingを組合せたシステムです。


しかしAIの性能が当時は十分ではなく日本人の英語は認識しませんでした。様々な音声認識を試しながらシステムを試作して時を待ちました。

現在では200人のモニターテストを経て大きく改善し、当スクールでも問題なくテスト運用されていて、一般へのリリースとなりました。弊社はとても小さな会社ですが、アイデアと実行力があれば、これだけの事が成し遂げられると言う事を是非皆様に知って頂きたいです。

配信元企業:株式会社G-FLEX

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ