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#ババババンビのライブツアー「#ババババンビ 4大都市ツアー『馬鹿騒ぎ天下布武』」のファイナル公演が、4月8日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。

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「馬鹿騒ぎ天下布武」と銘打ち、この東京公演に至るまで愛知、大阪、福岡を回り“バカ騒ぎ”を繰り広げてきた#ババババンビ。このツアーはコロナ禍の最中にデビューを果たした彼女たちにとって初の声出し可能なワンマンライブとなり、メンバーも観客も、これまで以上に一体感に満ちたライブ空間を満喫してきた。その千秋楽となったTOKYO DOME CITY HALL公演は、#ババババンビにとって過去最大規模の会場ながらチケットが完売。ライブの模様はParaviで生中継され、アリーナから3階席まで埋め尽くした観客のみならず、全国各地のファンが7人のステージをリアルタイムで見届けた。

格闘家・角田信朗によるおなじみの煽り口上に乗せ、ステージ後方に設置された高台に吉沢朱音、岸みゆ水湊みお小鳥遊るい、池田メルダ、近藤沙瑛子、宇咲が姿を現す。メンバーカラーを基調にグレーのチュールがあしらわれた衣装を身にまとった7人は、各人の個性が詰め込まれた自己紹介ソング「ばばばばんびずむ~!」を歌唱。曲の冒頭で勢いよく銀テープが放出され、華やかにファイナル公演の幕が開いた。開幕からハイテンションなナンバーを歌い続けるメンバーの熱量に呼応するように、場内のボルテージはぐんぐんと上昇。7人がタオルを手に歌い出した夏曲「SOS! Summer」では、シャボン玉が宙を舞いステージを彩った。

岸の「今日はなんと! #ババババンビ結成3周年の大事な大事なワンマンライブです!」という言葉から、メンバーは無事に3周年を迎えたこと、4大都市ツアーで声出しが解禁されたこと、そしてようやく東京で声出し可能ライブが実現できたことをしみじみと喜ぶ。自己紹介を挟んだあとは、「声出しが可能になったらやってみたかったこと」として「日本一のバカ騒ぎアイドルは#バババー?」「バンビー!」とコール&レスポンスを繰り返した。

一体感で満たされた客席に向けて7人が歌唱したのは「スノードーム」。この曲では、ステージに紙吹雪が雪のように降り注ぎ、場内にノスタルジックなムードが漂った。オーディエンスを自分たちの世界観に巻き込んだ彼女たちは、メッセージソングを立て続けに披露。さらに、ステージ後方の高台に火花が上がる中で「星形」をアグレッシブにパフォーマンスした。続く「パーティ!」ではミラーボールの光が場内を照らす。7人は弾けるようにこの曲を歌って、一度ステージをあとにした。真っ赤に染まった無人のステージにひと筋のピンスポットが当たると、そこには1人の屈強な男性の姿が。男がおもむろに篠笛を吹くと、ステージ両端に出現した2人の和太鼓奏者が打ち鳴らす力強いリズムが重なる。客席から自然と拍手が起こる中、法被姿のメンバーが再びステージへ。7人は、そのまま和太鼓の演奏をバックに「DE・A・RU・KA!!!」「うましか超」を披露し、パワフルな歌声を響かせた。「おっとっと」ではステージの高台に担ぎ太鼓が登場。一層ダイナミックになったサウンドと、メンバーの気迫に満ちたパフォーマンスにより、観客も一緒になって“バカ騒ぎ”する光景が場内に広がった。

その後、暗転したステージ上ではツアーの裏側を追った映像が流れる。その間に衣装を着替えたメンバーは、再びステージに飛び出すと「ー私心伝心ー」「なんたって冒険中!」「とぅまっそ」など5曲をメドレー形式でパフォーマンス。ここで7人が着用した衣装は、2021年3月、彼女たちが今の7人体制になって最初に用意された衣装をリメイクしたもの。思い出深い衣装をアップデートさせてライブ後半に挑んだ7人は、時にキュートに、時にクールに観衆を圧倒した。怒涛のメドレーが明けると、ステージにバックバンドが登場。「マイノリティ」の力強い歌声を皮切りに展開されたバンド編成のブロックでは、布袋寅泰のカバー「バンビーナ」や、別れの切なさを歌った「ネモフィラBLUE」など個性豊かな楽曲が届けられた。ラストに歌われた「ミカンセイ」では再び火花が上がり、場内にきらびやかな紙吹雪が降り注いだ。

バンドメンバーを見送った7人は、公演を振り返って1人ずつ感想を語る。近藤は「まだ私もバンビも夢の途中ですが、本当にアイドルを続けてきてよかったなって思える1日でした。皆さんがいてくれて本当に毎日楽しいです!」と涙ながらに思いを口にし、水湊は「今日は3年間ずっと聴きたかったみんなの声を、やっと聴くことができて、本当に本当に幸せだったし、うれしかったです。みんなのことをいっぱい待たせちゃった分、これからはみおちがみんなのこと幸せにするけん、これからもついてきてください!」と呼びかけた。そして、改めてファンへの感謝を伝えたメンバーは笑顔で客席に手を振った。

鳴り止まない拍手と「アンコール!」の声援に応え、Tシャツに白いチュールのワンピースを重ねた#ババババンビは、バンドを率いて再度ステージへ。7人は「アイノハナ」で優しい歌声を届けたあと、紙吹雪が降り注ぐ中「ハナビガタリ」を歌ってライブを締めくくった。

最後にメンバーはファンへのお土産として“撮影可能タイム”を用意。客席のファンはスマートフォンを取り出し、笑顔でポーズを決める7人の姿を存分に写真に収めた。メンバーは撮影可能タイム終了のアナウンスを行うとともに、静止画のみの撮影から「動画に切り替えて!」と指示を飛ばす。すると「大切なご報告があります」というメンバーの声を合図に、ステージ後方のスクリーンにVTRが流れ出した。このVTRによって#ババババンビキングレコードからメジャーデビューすることが告げられると場内は大いにどよめき、感極まり涙ぐむメンバーに向けて「おめでとう!」と大きな祝福の声が上がった。メンバーを代表し、岸はメジャーデビューすることをファンに改めて報告すると、「これからも変わらない#ババババンビ、みんなが誇れる#ババババンビでいられるように成長していきます!」と決意を誓う。ラスト、満員のTDCホールの客席をバックに記念写真を撮影したメンバーは高台へと移動。ライブ冒頭で繰り広げた「日本一のバカ騒ぎアイドルは#バババー?」「バンビー!」のコール&レスポンスを再び響かせると、笑顔でステージをあとにした。

#ババババンビ「#ババババンビ 4大都市ツアー『馬鹿騒ぎ天下布武』」2023年4月8日 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

01. ばばばばんびずむ~!
02. ティーンエイジャー・シンドローム
03. キスしてほしい
04. SOS! Summer
05. スノードーム
06. 4060
07. Clover
08.星形
09. パーティ!
10. DE・A・RU・KA!!!
11. うましか
12. おっとっと
13. メドレー
・ー私心伝心ー
・なんたって冒険中!
・バカになって好きっていうだけ
・無重カランナー
・とぅまっそ
14. マイノリティ
15. 青春ギルティ
16. バンビーナ
17. ネモフィラBLUE
18. ミカンセイ
アンコール
19. アイノハナ
20. ハナビガタリ

※記事初出時、セットリストに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

「#ババババンビ 4大都市ツアー『馬鹿騒ぎ天下布武』」最終公演の様子。