2023年4月6日(木)よりBS-TBSにて放映を開始したドラマ『僕らの食卓』。
犬飼貴丈さん演じる穂積 豊は、誰かと一緒に食事をすることが苦手な会社員。
そんな豊が、飯島寛騎さん演じる上田 穣、種の兄弟と出会い、ともに食事をするうちにだんだんと距離が縮まっていく──。
食事を通して人のつながりを描くハートフルドラマです。
4月12日(水)からは、映像配信メディア「Lemino」でも配信が開始される『僕らの食卓』から、犬飼貴丈さんと飯島寛騎さんにインタビュー!
犬飼さんの地元・徳島でロケをした撮影現場の様子や5年ぶりとなった共演でのお互いの印象の変化などお話を伺いました。
▲写真左より、犬飼貴丈さん(穂積 豊 役)、飯島寛騎さん(上田 穣 役)
「自然体でいられる現場だった」
――まず最初に、本作の原作または脚本をお読みになった時の印象から聞かせていただければと思います。
飯島 最初原作と台本を読んだ時に感じたのは、食事で人と繋がっていくというのはこんなにも優しくて温かいんだなというのがすごく印象的でした。描かれているのは日々の食事という何気ないことなんですけど、それだけに身近な温かさを感じました。
犬飼 はじめ原作を読んだんですけど、その時に感じた温かさ、そういったイメージが台本を読んだ時にもそのまま反映されていたので、すごく撮影に入るのが楽しみになりました。
――現場に入られて改めて感じたこと、演じたことによって思ったことはありますか?
飯島 すごく日常の空気感を本当に良いキャストスタッフと作ることができたので、悩むというよりは自然体でいられるのが僕は印象的でした。
犬飼 僕は、豊(犬飼さんが演じる穂積豊)の抱えているものがこんなにも大きかったんだっていうことを、現場に入って感じたというか、演じていく中でようやく理解できたのかなという感じがしました。あと、今回ロケが徳島県だったんですけど、徳島出身なので、地元の空気を吸いながらお芝居するという経験が今までないことだったので、すごく新鮮でしたし、すごくリラックスして撮影に臨めた感じがします。自然体でいられましたね。
――お互いのお芝居によって現場で生み出されたものはありましたか?
飯島 特別気を張った気を遣ったという感じでの芝居ではなかったので、すごく僕は穣(飯島さんが演じる上田穣)としてやりやすかったなって思います。
――自然体でいられる関係性。
飯島 そうですね。なんとなく「こんなことしたいのかな」とか、段取りとか、都内で本読みがあった段階で、そういうのを汲み取って自然体でやってみようかなと思えたし、リラックスした状態で僕はできました。
犬飼 いや僕は本当に申し訳ないんですけど、飯島くんが「こんなことがしたいのかな」というのを一切感じ取れずにやってました。ホント鈍感すぎて(笑)。全く感じ取れなかったことに今申し訳なさを感じています(笑)。
飯島 あはは(笑)。でも、そういうのも含めて自然体だった、ということかなって。
犬飼 かもしれないですね。申し訳ない(笑)。
「その日に食べたいと思ったものを食べる」
――今回の作品は、食が大事な要素ですが、お二人にとって食事、食べ物に関して、こういうところを大事にしている、というこだわりはありますか?
飯島 当たり前のことなんですけど、「好きなものを食べる」「食べたいなと思ったものを食べる」ということですね。やっぱり美味しいものを食べたいじゃないですか。そこは素直にシンプルに。
――ちなみにどういったものが好きなんですか?
飯島 例えば旬の魚だったり、野菜だったりとかは食べたいなと思ったら食べるという感じです。
犬飼 僕もほぼ一緒ですね。その日に食べたいと思ったものを食べるようにしてます。一食を雑に終わらせたくないと思うんですよね。死ぬまでに何回美味しいと思えるのかわからないよな、と考えた時に、自分の好きなもの食べるようにしようと思って、そういうことは心がけてます。
飯島 めちゃめちゃわかる。
犬飼 それがストレスの軽減というか、ちょっと気持ちの入れ替えになったりもすると思うので、大事なことかなと思います。
――この作品を楽しみにされてる方に、こんなことを感じ取ってもらえればというのはありますか?
飯島 ご家族がいらっしゃる方、お一人の方というのはいろいろあると思うんですけど、一緒に食事をする時間の大事さを感じていただけたら嬉しいです。美味しさを共有できるっていうのは本当に素晴らしいことなので、本当に小さなことですけど、そういったところを楽しんでもらえたら、と思います。
犬飼 この原作が持つゆったりした雰囲気が撮り方とかお芝居とか、徳島県という素晴らしい場所によって、すごく原作の温かさが忠実に反映されてるんじゃないかと思うので、原作を読んでいる方は満足していただけるんじゃないかなと思いますし、読んでいない方もシチュエーションからくる温かさだったり、そういったものが画面を通して伝わる、と思うし、伝わればいいな、と思っています。
犬飼さんと飯島さん、最近の二人の沼は?
――そして、お二人にとっての「沼」。最近のハマっていること、あるいはハマるかもしれないことを聞かせていただければと思います。
飯島 植物ですかね。友人から「植物いいぞ」と言われて、結構ずっと言われ続けていたので、少しずつ気になっていて、時々、お仕事でお花をいただいて持ち帰って飾るじゃないですか。やっぱり朝起きたとき、すごく満足度が高いんですよね。だから最近まだハマっているとは言えないですけど、歩いていて花屋さんとかがあると、かなり気にかかる感じになっています。
犬飼 ハマる目前?
飯島 そうですね。一度、緑置いたらそこから沼りそうですね(笑)。でも、あんまり手のかかる子は欲しくないんです(笑)。比較的そのままでもOKな子を探してみます。
――犬飼さんは?
犬飼 僕は音楽ですね、今まですごく偏りがあったんですけど、ここ最近はいろんなジャンルを聴くようになりました。2、3年前までは結構ロックが好きで、ロック中心に聴いてたんですけど、そうじゃないものも聴くようになったら、自分が聴いてたものは狭かったんだと気づいて。そこからいろいろ聴きあさったり、ギターいじったり…という感じですね。
飯島 最近聴くようになったジャンルは?
犬飼 クラシックとかもそうだし、あとEDM系。ボサノバとか民族系の音楽。北欧のほうだったり。掘れば掘るほどやばいなという感じですね。
――その沼はなかなかの深みがありそうですね。
犬飼 そうですね。それによってその曲を解剖していくみたいなのも楽しくなってきてます。
――改めて今回共演されてお互いに感じたこと、改めて思ったことというのはありますか?
飯島 前回5年前ぐらいに一度共演させてもらったんですけど、その時はあまり一緒のシーンがなくて、そんなに喋っていなくて、今回ご一緒して、やっぱり自分のペースの方なんだなというのは感じましたね(笑)。別に撮影中でも撮影中じゃなくても、自分のペースを崩さないという方。だからこそ、僕にとってはすごく居心地が良い現場になりました。
――ということですが?
犬飼 いや、自分のペースの人だったことに対しての驚きはあります(笑)。意図してなかったんで。
飯島 結構そうですよ(笑)。
犬飼 全くもって意図してなかったんで、新たな発見ですね(笑)。でも飯島くんは、その5年ぐらい前の共演の時は、まだ21歳ぐらいだったと思うんですけど、久しぶりにお会いした時は、上から、って意味じゃなくて、素直にすごく大人の男性っぽくなられたなというか、大人の雰囲気だな、と。
――当時はまだ少年っぽさもあったんでしょうね。
犬飼 そうですね。かわいい+カッコいいみたいな感じだったんですけど、今は渋さのあるカッコいいになってて。大人の男性になられたなと思いましたね。
飯島 ありがとうございます(一礼)。
――お二人のお話をうかがっていると、基本自然体で、この作品が持ってるテイストと徳島県の空気感とお二人の感覚が見事に投影されてるのかな、という感じがしました。
犬飼 それはあったと思います。
飯島 空気感はホントにそうですね。ウロウロしている僕らを監督がうまくまとめてくれた感じはあるので、ありがたいなと思います。
プロフィール
犬飼貴丈(いぬかい・あつひろ)
公式サイト●https://inukai.fanmo.jp/
飯島寛騎(いいじま・ひろき)
公式Instagram●https://www.instagram.com/hiroki_iijima_official/
撮影/笹井タカマサ
取材・文/田部井徹(トリーヌ)
【犬飼貴丈さん】
ヘアメイク/加藤ゆい(フリンジ)
スタイリング/松下洋介 / 井関莉子
【飯島寛騎さん】
ヘアメイク/佐藤友勝
スタイリング/中西ナオ
木曜ドラマ23『僕らの食卓』作品概要
『僕らの食卓』
■4月6日(木)からBS-TBS 毎週木曜よる11:00放送開始!
■4月12日(水)よりLemino にて独占先行配信開始!
出演:⽝飼貴丈 飯島寛騎 前⼭くうが
原作:三⽥織『僕らの⾷卓』幻冬舎コミックス刊
監督:⽯橋⼣帆 飯塚花笑 上村奈帆
脚本:下亜友美 ⽯橋⼣帆 飯塚花笑 上村奈帆
制作:TBS グロウディア/制作プロダクション:the ROOM/制作協⼒:東北新社
製作:「僕らの⾷卓」製作委員会
©三⽥織/幻冬舎コミックス
©「僕らの⾷卓」製作委員会
公式HP:ドラマ『僕らの食卓』 (bokuranosyokutaku.com)
Twitter:【公式】ドラマ「僕らの食卓」(@boku_syoku)
Instagram: 【公式】ドラマ「僕らの食卓」(@boku_syoku)
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