中堅声優がいまだ根強い人気。BLCDの減少も原因か
「活動期間が10年と聞くとベテランのようにも思えますが、アニメ声優業界では“中堅”“若手”とされる文化があります。声優はアイドルやVtuberのようにデビューしたらすぐに人気になるわけではなく、10年かけて認められていきます」(井出さん・以下同)
この現象について、声優特有の文化も関係あるなかで、BLCDの減少もひとつの要因ではと井出さんは考えています。
【参考】BL声優は“受け”に始まり“攻め”に行く!? 漫画家の忘れられないエピソードとは…
https://numan.tokyo/column/FGec4
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Z世代特有の推しはVtuberや歌い手。大人世代には刺さらない?
では、これからのオタク文化を担うZ世代は、はたしてどんなコンテンツを推しているのでしょうか?
「Vtuberは実在するアイドルと違った独特のシステムが存在するため、作法がわからないという人もいます。そのため、なかなか30代以上に浸透するスピードが遅いのでしょう。ただし、声優とアニメの文化と被っているところもあるので、恐らく今後伸びていくことが期待されるコンテンツです」
海外BLの勢いがすごい。関心は韓国・アジアBLへ
最近のアニメが下火になり、二次創作も昔と比べてやや落ち着いた傾向にある現在。では、昨今の腐女子はどういったコンテンツからBLを摂取しているのでしょうか。
まず挙げられるのが創作BLだそう。創作BLとは作者のオリジナルキャラクターで展開されている、SNS発信の作品のこと(※)。4枚程度の画像、1エピソードで完結するものが好まれています。最近ではSNSで人気を集めた結果、書籍化する作品も増えているよう。
※商業BLを含む場合もありますが、本セミナーではSNS発の作品と定義。
アンケートによると、約8割強が創作BLを読んでいると回答、なんと二次創作よりも3割も多い結果となりました。以前行ったアンケート結果より30%ほど増えています。
via 『ENNEAD エネアド』 1巻(東亞日報社)
「韓国のデジタルコミックはWebtoonという縦スクロールのスタイル。私達には馴染みがないですが、慣れると日本のコマ割りよりも読みやすいんです。日本の文化を守ることも大切ですが、世界で戦っていくのならば縦スクロールの方が適切ではないでしょうか」
(執筆:ヤマコジ)
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