桐谷健太が主演を務める「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」(毎週木曜夜9:00-9:54※4月13日[木]放送の初回拡大スペシャルのみ夜9:00-10:00、テレビ朝日系)が4月13日(木)よりスタートする。

【写真】大人の色気全開…!横浜地方検察庁みなと支部の検事・二階堂俊介を演じる北村有起哉

■「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」とは?

同ドラマは、教師から警察官に転職という異色の経歴を持つ横浜みなとみらい署(旧・桜木警察署)強行犯係所属の情熱あふれる刑事・仲井戸豪太(桐谷)を中心に、刑事と検事と判事(=裁判官)が繰り広げる大人のビターな群像劇を、サスペンスとユーモアで描写。主演・桐谷×脚本・福田靖の強力タッグが送る新感覚ドラマ。

「WEBザテレビジョン」では、4月13日(木)放送の「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第1話を事前に視聴。オリジナルレビューで番組の魅力を紹介する。

■「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」気になる第1話のあらすじ

教師から警察官に転職という異色の経歴を持つ横浜みなとみらい署強行犯係の刑事・仲井戸豪太は、高校生をワルの道へと誘う悪人たちを根絶したいという信念のもと、情熱をたぎらせ職務にまい進する日々。

そんなある日、夜間パトロール中の交番巡査・田口健介(湯江タケユキ)が不可解な事件現場に遭遇する。若い男がタクシーと接触しそうになりながら逃げ去った場所で、別の男が後頭部から血を流し、意識不明状態で倒れているのを発見。

豪太、そしてアメリカ赴任から帰ってきたばかりの刑事・目黒元気(磯村勇斗)ら強行犯係の面々は現場へ急行。現場に落ちていた財布の中の免許証から、倒れていた男は勝山康平(川島潤哉)だと判明する。そして財布には10万円近くの現金が残されており、強盗目的ではなさそうだ。だとしたら、一体どういう事情で、何が起こったというのか、謎は深まるばかり。

そんな中、タクシーのドライブレコーダーに映っていた映像が手がかりとなり、現場から逃走した男が見つかる。男は母親と二人暮らしの専門学校生・林田裕紀(大橋和也)。豪太と目黒が事情聴取をすると、林田は勝山の写真を見て、明らかに動揺した様子を見せるも、事件への関与については完全否定。

勝山のことも知らないと、必死で訴える。林田がうそをついているとにらむ目黒。一方、豪太は若干の戸惑いを残しながらも、「あの目はうそじゃないと思う」と言う。

その矢先、財布に付着していた指紋が林田のものと一致。豪太はショックを受けながらも、強盗傷害で逮捕令状を請求するため、横浜地方裁判所みなと支部へ向かう。ところが、対応した判事・諸星美沙子(吉瀬美智子)は「証拠が薄い」と一刀両断。むげもなく請求を却下する。

桐谷健太が演じる仲井戸豪太の変わらぬ魅力

今まで秘密にしてきたが、同ドラマは心の底から続編を希望したドラマだった。情報解禁時から表現できない熱い思いを抱えていた私は、宣伝担当さんから「もしよければ…試写室をやりませんか?」と連絡をもらい、その場で小躍りした。熱量を押さえきれない内容のメールを気持ち悪く送ってしまって、正直、反省はしている(が、後悔は一切していない)ので、今回も全力レビューをしていく。

3年ぶりの豪太(桐谷健太)は相も変わらず豪太のままだった。派手なファッションもこてこての関西弁も、「刑事の勘」も健在。そして、警察官になったばかりの時にも語っていた、「高校生をワルの道へと誘う悪人たちを根絶したい」という信念も、見ているだけで元気がもらえる所も、変わっていなかった。変わらぬ面白さのまま、このたび2023年4月クールに降臨したのだ(はい、拍手!)。

その豪太は、第1話では、アメリカから帰ってきたばかりの目黒(磯村勇斗)をはじめとした強行犯係とともに、母親と二人暮らしをする専門学生・林田裕紀(大橋和也)が起こしたと思われるとある事件に携わることに。

■なにわ男子・大橋和也の演技力に仰天

事情聴取を行っていた目黒に、なかなか心を開けない林田。そんな二人を見ていた豪太は林田に自然に近づくと持ち前のトークスキルと元教師としてのスキルを発動させ、林田の心を次第に開かせた。きっと林田も豪太の自分を信じてくれているような真剣な目を見て、「この人なら…」と思ったんだと思うと、豪太を演じる桐谷の演技力に脱帽した。

一方で、なにわ男子・大橋の演技にも驚いた。メインゲストなので出番が多いことは分かっていたのだが、大橋はどこのシーンでも大きな印象を残し、そんな大橋の姿に何かと引き付けられた。事情聴取での「僕はやってない」と主張する姿がいじらしく、「本当にやってないのかもしれない」と思わされたし、むしろ「事件と無関係でいてくれよ」とさえ思った。

でも、林田はちょこちょこと怪しさを小出しする瞬間もあり、事件解決のために目黒や周りを振り回す豪太とは全く違う意味で視聴者を振り回していく存在になると思うので、林田が事件にどう関係しているのかを楽しみながらストーリーを堪能していただければと思う。

二階堂がみなみに向けた態度に既視感…

今回、レギュラーキャストとして、個性的な俳優たちが集結している。すべてのキャストを語りたいが、今回は北村有起哉演じる二階堂俊介と女性陣を紹介したい。二階堂は初登場シーンでは、寝癖なのかどうか分からない髪形をして、自分をよく見せようとはいなかった。

しかし、立会事務官であり豪太の妹・みなみ(比嘉愛未)と出会った瞬間、態度がころりと変わるし、それ以降、髪形もちゃんとしているし、みなみに自分をよく見せようとしているようにも思えた。その姿に対して、「あれ?どっかで見たことがある気がする…!」「聞いたようなせりふ…」と既視感を覚えるのは私だけではないはず。

また、二階堂は判事・諸星美沙子(吉瀬美智子)との関係を匂わせるようなシーンがある。どういった関係は不明だが、今後、明らかになっていくであろうその関係に今からワクワクが止まらず、気付いたら二階堂について考えていたし、二階堂という存在がどんどん大きくなっていったのはここだけの話である。(二階堂への思いは恋かもしれないので…その結果はまた別の機会で報告しようと思う)。

■強くて美しい女性が集結

さらに、女性陣による「美の競演」にも期待が高まる。横浜地方裁判所みなと支部の判事・美沙子、横浜地方検察庁みなと支部の検事・矢部律子(中村アン)、横浜地方検察庁みなと支部の立会事務官・みなみ、

神奈川県警横浜みなとみらい署(旧・桜木警察署)強行犯係の刑事・岸本凛(長井短)と原口奈々美(岡崎紗絵)と言ったタイプの違う女性たちがとにかく美しすぎるし、それぞれのオーラを放つので、画面越しに圧倒された。

しかし、彼女たちは美しいだけではない強いのだ。それぞれがそれぞれの「正義」を持ち、自分の仕事と一生懸命に向き合っている。時に対立したり、時に協力するであろう彼女たちの活躍にもぜひ注目してほしい。

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第1話より/(C)テレビ朝日