本日12日、日本および世界の市民社会代表者10名が首相官邸を訪問し、本年5月に開催されるG7広島サミットで議長を務める岸田文雄内閣総理大臣に、世界中の市民社会組織が集まる公式エンゲージメント・グループである「C7(Civil 7 / 市民7)」がとりまとめた「C7コミュニケ」を手交しました。本コミュニケは、環境・経済・保健・人道・人権そして核兵器廃絶に関する具体的な政策提言を含むものです。
同グループは続けて記者会見を行い、C7として、岸田文雄総理およびG7各国の首脳に対するメッセージとともに、分野別ワーキンググループの具体的な政策提言について説明しました。
C7サミットは4月13日(木)14日(金)に東京プリンスホテルで開催されます。

Photo by ソー写ルグッド / 宿野部隆之

岸田総理との面会では、初めに「C7(Civil 7 / 市民7)」運営委員・C7の実行団体である「G7市民社会コアリション2023」共同代表木内真理子氏が「広島G7サミットに向けて、政策提言を行う分野別ワーキンググループを、新たな核兵器廃絶に関するもの含め6グループ設定、700名以上がグローバル・サウスの国54カ国を含む72か国から参加。広く、多様な、市民の視点で政策提言「C7コミュニケ」をとりまとめた」と紹介し、政策提言の概要を紹介、続けて、岸田総理に、木内・松原裕樹両共同代表から、「C7コミュニケ」を手交しました。松原氏は「明日からの「C7サミット」に加え、週末には、広島で「みんなの市民サミット2023」を開催し、幅広い人々に参加いただき議論する」と広島の市民社会の活動について紹介しました。次に、田中氏が被爆者団体を代表し「核兵器廃絶に向けた具体的な行動計画を策定し、広島サミットを歴史的なサミットにしてほしい」と述べ、G7首脳がサミットを通して核軍縮について強い意思と責任を示すことを求めました。

岸田総理からは、「広島G7サミットは、食料安全保障、世界経済、ウクライナ、気候変動、国際保健、開発、教育、ジェンダー、デジタル化等の地球規模課題について取り組み、また被爆地で開催されるサミットとして、核兵器なき世界に向けた想いを確認するもの」「国際的な課題に取り組むにあたって官民の垣根取り組むことが重要であり、特に、市民社会はSDGsの目指す「誰ひとり取り残されない社会」をリードする重要な存在」「市民の政策提言を感謝し、サミットでの議論に活かすために確認する」との発言の後、4月13・14両日に東京で開催される「C7サミット」、4月16日・17日に広島で開催される「みんなの市民サミット2023」への祝辞が述べられました。

首相官邸を訪問し、岸田総理にG7サミットに向けた世界の市民社会の提言書「C7コミュニケ」を手交した市民社会代表
(右から)
  • エリーザ・ベルネリ(イタリア) C7国際保健ワーキンググループメンバー
  • ナラヤン・アディカリ(ネパール) C7「しなやかで開かれた社会」ワーキンググループ・コーディネーター
  • キャサリン・ニャンブラ(ケニア) C7運営委員
  • 田中聰司 広島被爆者団体連絡会議 事務局長
  • 松原裕樹 C7運営委員・G7市民社会コアリション2023共同代表
  • 中谷元 総理補佐官
  • 岸田文雄 内閣総理大臣
  • 木内真理子 C7運営委員・G7市民社会コアリション2023共同代表
  • バレリア・エンミ(イタリア) C7運営委員
  • 堀内葵 C7運営委員、C7シェルパ
  • エミリア・レジェス(メキシコ) C7運営委員
  • ジャンリュックサイモンフランス) C7運営委員

今回の官邸訪問に関しては、以下の記事もあわせて参照ください。
外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ngoc/page1_001589.html
内閣府
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202304/12hyoukei.html



続けて、C7として都内で記者会見を開催し、岸田文雄総理との会見を報告、G7議長である岸田総理およびG7各国の首脳に対するメッセージとともに、分野別ワーキンググループの具体的な政策提言について説明しました。

被爆者団体代表の田中聰司氏(広島被爆者団体連絡会議 事務局長)は、「岸田総理は、命をかけて、このサミットを核兵器廃絶に向けた、歴史的なサミットにしてほしいと伝え、具体的には、以下3点を要望した 1.核兵器廃絶に向けた活動計画を 2.広島原爆慰霊碑の碑文をG7首脳に読んで説明を 3.核不拡散禁止条約にも定められているとおり被爆者の援護を 」と発言し、岸田総理との面会内容の詳細について言及しました。

明日から開催される国際会議「Civil7サミット(C7サミット)」では、課題(気候変動と環境、公正な経済、国際保健、人道支援と紛争、市民社会スペース、核兵器廃絶等)別の分科会が開かれ、C7コミュニケに関連する議論が行われる予定です。
【C7について】
G7には、「エンゲージメントグループ」と呼ばれる、政府とは独立したステークホルダーにより形成される各グループが存在し、G7で議論される関心分野について、G7の成果文書に影響を与えるべく政策対話や提言を行います。
Civil Society 7(通称C7)はこのエンゲージメントグループのひとつで、市民社会により組織されます。毎年、議長国の市民社会が中心となって、G7国のみならず、G20諸国や開発途上国等の市民社会と協働しながら提言をまとめ、G7に向けて発信します。詳細はホームページ(英語)をご覧ください:https://civil7.org/

【C7コミュニケ 全文はこちらから】
https://civil7.org/wpC7/wp-content/uploads/2023/04/C7_communique2023_0412.pdf
C7 Communiqué 2023/C7政策提言書2023:
Design and Implement Sustainable Policies for Peace, Prosperity, and Transparency
平和、繁栄、透明性を求め、持続可能な政策を立案、実施する

【G7市民社会コアリション2023について】
G7市民社会コアリション2023は、2023年に日本の広島県で開催されるG7サミット首脳会議および関連閣僚会議に、市民社会の声が反映され、2030アジェンダが掲げる「誰ひとり取り残さない社会」の実現に貢献できるよう、議長国である日本政府を含むG7各国政府に働きかけるためのプラットフォームです。
持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)は、C7サミットを支える日本組織である、G7市民社会コアリション2023の幹事団体として、主に広報を担当してきました。幹事団体唯一のユース主体の団体として、C7サミットを共催し、G7首脳会合に向けて市民社会からの声を届けるべく活動しています。
G7市民社会コアリション2023に関しての詳細については以下のホームページやSNSへのアクセスが便利です。併せてご確認ください。
G7市民社会コアリション2023ホームページ:https://g7-cso-coalition-japan-2023.mystrikingly.com/
Twitter:https://twitter.com/g7cso2023
Instagram:https://www.instagram.com/g7cso2023
Facebook:https://www.facebook.com/g7cso2023


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持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム
(Japan Youth Platform for Sustainability:JYPS)
JYPSは、「社会のすべて人々が、公平に自らの意見を政策に反映させることを通じて、衡平で公正な社会が実現される世界」というビジョンのもと、「若者の意見を集約・調整する自治民主的な仕組みの設立、管理、そして改善をすることを通じて、若者が政府や国際的な枠組みに対しその意見を反映させること」をミッションに活動しています。
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