女優のさとうほなみが、舞台「剥愛(仮)」にて主人公の「出戻り長女」を演じることが決定した。

【写真】ABEMAオリジナルドラマ「30までにとうるさくて」に出演したさとうほなみ(写真左から2人目)

今回、主演を務めるさとうは、ABEMAオリジナル恋愛モキュメンタリー番組「私たち結婚しました」やABEMAオリジナルドラマ「30までにとうるさくて」などに出演しており、ひときわ存在感を放っている。

本公演は、現在、舞台演出家、映画監督、脚本家、小説家と多岐にわたって活動するクリエイターの山田佳奈が主宰する「□字ック」の新作公演となっており、さとうに加えて、「寡黙な次女」に瀬戸さおり、「工房に転がりこむ男」に山中聡、「軽度知的障害を持つおい」に岩男海史、「近所の独居女性に柿丸美智恵、「剥製師の父」に吉見一豊と実力派の俳優たちが、不遇な環境に身を置く登場人物を演じる。主演のさとうをはじめ、出演者全員が今回、□字ック作品に初めての参加となる。

主演のさとう、□字ック主宰で脚本・演出の山田より、コメントが到着している。

さとうほなみ<「剥愛(仮)」主演>コメント

今作のプロットを読ませていただいた時、これは自分がいま向きあうべき作品で「出逢ってしまった」と感じました。

登場人物はみな、どこか全員加害者であり、被害者でもある。黒いものを抱えていて、消化できずにいる、でもそれが、この作品での日常生活。

わたしは、「タイトル、拒絶」(2021年)がすごく好きで、お人柄もすてきな山田佳奈さんとご一緒できるのが、心からうれしいです。そして、おもしろい役者さんがそろいぶみで、これはきっと役者としてギリギリな精神状態になるんだろうな(笑)、そして、ギリギリであればあるほど、今作は映えるんだろうなーなどと思いつつ…。

わたし自身、すごく楽しみにしております。

■山田佳奈<□字ック主宰>コメント

劇団での新作公演として、何を上演すべきか。時代が新しく移り変わっていくなかで、作家としての意識や生活の優先順位も変わりつつある現在、ずっとあたためていた題材である「剥製師」の物語を描こうと思いました。

生きていく上で何を指針としたら良いのだろうと、変化している部分とゆずれないもの。

それは死後の動物の皮をはぎ、生命を吹きこみ直す職業が置かれている状況とも、少なからず遠くない気がしていて、どういう手ぐせで物語に息を吹きこむか、明確に定まってないところもありますが、わたしなりに考えて、挑んでみたいと思います。

また、さとうほなみさんをはじめ、魅力的な俳優陣に集っていただくことができました。月並みな言葉になってしまいますが、どのような化学反応が起きるのか。楽しみでなりません。

舞台「剥愛(仮)」の主人公に決定したさとうほなみ/※提供写真