2023年4月7日都内にて、第一三共ヘルスケアは「みんなの生理痛プロジェクト」説明会&「ロキソニンSプレミアムファイン」新CM発表会を開催。新CMに出演した石原さとみらが登壇し、トークセッションなどを繰り広げた。

【写真】CM出演時の感想などを語る石原さとみ

同社は、3月8日の「国際女性デー」に、ブランド(解熱鎮痛薬ブランド「ロキソニン」)初となる生理痛のメカニズムに着目した鎮痛薬ロキソニンSプレミアムファイン」を発売。これに伴い、生理痛に悩む女性は、もとより社会全体が“生理痛の理解をより深めること”を目的とした「みんなの生理痛プロジェクト」を始動している。

今回の催しは、同プロジェクトの説明会(第1部)と、新CM発表会(第2部)の2部構成になっており、第1部では第一三共ヘルスケア ロキソニン内服薬ブランドマネジャーの土合桃子氏が登壇。全国調査(対象:20~49歳女性)で得た各種データをもとに、生理痛のメカニズムや、それを取り巻く環境、正しく知ることの重要性などを説明した。

土合氏の説明後、ステージには司会の吉田明世、NON STYLE・石田明とともに、産婦人科医にして医学博士の高尾美穂氏が登壇。「生理・生理痛に理解のある社会を実現するためには、生理痛に悩む人もそうでない人も、どのような意識を持って行動することが大切なのか?」というテーマで、トークセッションを行った。

こちらのセッションは、吉田からの質問に対して高尾氏が答える、といった流れで進行。

「10~20代の頃は生理痛がひどくて、寝込むこともよくありました。でも周りには相談できなかったし、今も実際に、悩みを抱えて困っている方は大勢いらっしゃると思います。そうした人たちはどうすればいいのでしょう?」といった質問に対しては、「生理痛については我慢するのではなく、まずは何よりも“自分自身が困っている”という点を認識すること。そして、“行動を起こすことで悩みは解決できる”という意識を持つことが大切です。1人で抱えずに、専門的な知識を持っている人にどんどん相談してください。お母さんや保健室の先生はもちろん、薬剤師や私たち医師にも、ちょっとした悩みでも全然大丈夫ですので、困ったことがあれば相談してもらえるとうれしいです」といった回答した。

また、男性の視点から「みんなの生理痛プロジェクト」に対する見解を聞かれた石田は、「結婚10年目になるので、今は奥さんの機嫌や肌の調子から察せられるようになりましたし、奥さんのほうからもオープンに話してくれるので、家庭内ではサポートしやすい環境になっていると思うんですけど、やっぱり男性からするとなかなか気づいてあげられないというのが現状ですね。今回、高尾先生からお話をうかがって、実際に生理痛を経験している女性でも認識しきれていないことがたくさんあることを知りました。男性はそれを経験しない分、より積極的に知識を身につけて、理解を深めることが大事だなと改めて感じました」と話した。

続いて行われた第2部では、冒頭に「ロキソニンSプレミアムファイン」の新CMを2本続けて公開。

「幕開け」篇は、パッケージカラーのピンクを基調とした3 色の布がなびく前で、石原さとみが「つらい生理痛。しょうがないって思っていませんか?」とコメント。それに応じてさまざまな女性たちがカメラに目線を向け、石原とともに力強く歩き出す…といった内容。「オノマトペ」篇は、「ズーン」「ズキズキ」「ギュー」といった生理痛のオノマトペボードを持つ女性たちが多数登場。そんな女性たちに、石原が「だから自分に合うお薬を」と話し、「ロキソニンSプレミアムファイン」を提示する…といった内容で、撮影時の感想を聞かれた石原は以下のように答えた。

「今までの撮影は、力強さとか速効性をストレートに伝える感じが多かったのですが、今回は人それぞれ違う生理の痛みに寄り添う優しさを大切にしながら、真摯な印象に見えるよう取り組みました。また、多くの共演者の方々と一緒に私が先頭に立って歩くシーンがあるのですが、後ろを振り返ると、本当に個性豊かな皆さんが前を向いて堂々と歩いてらっしゃる姿を見て、ワクワクしましたし、コロナ禍じゃなかったら、撮影の合間にいろいろ話して盛り上がっていたのだろうなと。そう思うとすごく残念ですが、皆さんのマインドがとても前向きで自信にあふれている感じがしたので、生命力があって、優しさのなかの強さみたいなものが伝わるCMになったのではないかなと思います」

また、土合氏より改めて生理痛に関する意識調査の結果が報告されると、石原は「女性同士でも人によって痛みの度合いは違うので、今相手がどういった症状なのか100%理解することはできなくて…。だからこそ人と比較するのではなく、自分の身体や痛みの原因について詳しく知っていく作業は、若いうちから積極的に取り組むべきだなと改めて思いました。『痛みがあるのはしかたない』や『痛みがひどくなったら薬を飲む』ではなくて、そういった我慢をすることなく、普通に生活できるように環境を整える。今回の発表会やCMが、多くの女性に対して、そのための行動を促すきっかけになってくれたら幸いです」とコメント。

そうして最後に石原は、「月の半分、痛みを抱えたまま過ごしている女性は大勢います。それは年間で考えると約半年という比率で、世界中のかなりの割合の女性がそうした症状に苦しんでいるとなると、これはもう社会全体で取り組んでいかないといけない問題だと思います。生理痛で苦しんでいる本人だけでなく、周りの人に対しても“優しい行動”が促される。そういったタイミングで、今回こちらのプロジェクトに参加させていただけて、本当に良かったと思っています」と話し、トークセッションを締めくくった。

取材・文=ソムタム田井

「ロキソニンSプレミアムファイン」新CM発表会に出演した石原さとみ/撮影:ソムタム田井