光GENJIメンバーユニットU&Sの佐藤アツヒロ4月13日、都内で行われた舞台「二次会のひとたち」のプレスコール&コメント取材会に、共演の美村里江、内田理央、東啓介と共に出席。初日を迎える心境や、役作りについて語った。

【写真】普段の性格と正反対な…役を演じる佐藤アツヒロ

同舞台は、脚本家・岡田惠和氏と演出家・田村孝裕氏による舞台作品のタッグ、三作目の新作書き下ろし。結婚披露宴には呼ばれていないにも関わらず、結婚式の二次会の幹事に抜擢された初対面のちょっとワケアリ系やこじらせ系、ひねくれ系の男女四人が織りなすコメディだ。

四方田みどり役は5年ぶりの舞台出演となる美村、篠田花役は2020年に舞台主演を経験した内田、中内啓介役は、ミュージカルから映像作品まで幅広く活躍する東、遠山信夫役は、俳優だけではなく舞台演出も手掛けさまざまな角度から多くの舞台に携わる佐藤が演じる。

2023年4月14日(金)より東京・紀伊國屋ホール、2023年5月6日(土)より大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。

■嫌な役を演じる秘訣は「心の中を偉そうにする」

挨拶を求められた佐藤は「男女四人出ずっぱりで約1時間50分。とてもすてきな作品です。出ずっぱりなので、いろいろな空気に変えて届けたいと思います。涙、爆笑ありといろいろな要素が含まれているので、ぜひ劇場まで足を運んでください!」とアピール。

演じる役は「性格、意地が悪い引きこもりの漫画家」と言い、「正反対なのですごく難しかったです。稽古自体は一つひとつ積み重ねてやってきたので、嫌な感じも出せていると思います」と話した。

嫌な感じを出す秘訣については「普段は上から目線はしないんですけど、上から見る練習をしたり、心の中を偉そうにしたり。意外と難しくて苦手なんですけど、そういったことを考えながらやっていますね」と述べた。

続けて、モデルにした人はいるかと問われると「演出家の田村さんです(笑)」と回答。これに美村は「私も嫌な人の役なんですけど、田村さんがやってくださる嫌味な感じは100%私たちが目指すところだなと思ったので、とても勉強になりました」と共感した。

■佐藤のいい人っぷりに「デレデレしちゃう(笑)」と美村

また、4人とも同舞台が初共演とのことで、印象に残っていることを聞かれた佐藤は「自然とアツ兄って呼んでくれることがうれしいです。ありがとうございます」と感謝。東は「アツ兄は年齢は離れているんですけど、すごくいい人なんですよ! 信夫を演じるのは大変だっただろうなと思います」と褒め、さらに美村は「我々が芝居で困っている時に、自分の芝居を調整してくださろうとしたり、本当にフェアな横位置関係でやってくださっています。…なんかデレデレしちゃう(笑)」と稽古中の出来事を紹介した。

反対に、佐藤から見た共演者の印象については「美村さんは本当にストイックです。誰よりも早く稽古場に来て一人で発声練習をしています。とんちゃん(東)は本当に優しいですね。稽古場にはいろいろな舞台が集まっているんですけど、昔の共演者と会話するたびに『とんちゃんとんちゃん〜』って言われているので『いい子なんだろうな』って思いました。理央ちゃんはセリフの解釈が面白いので、そのままやってください!」と口にした。

初共演にちなみ、初対面でぎこちないことをしてしまったエピソードを尋ねられると僕は人見知りなので基本ぎこちないです。だから、最初はあまりしゃべらなかったですね」と佐藤。これを聞いた美村が「たしかに! だけど、それを気取らせない社交性はありますよね」と振り返っていた。

◆取材・文=大野代樹

舞台「二次会のひとたち」のプレスコール&コメント取材会に登壇した佐藤アツヒロ/撮影:大野代樹