JR東日本は「羽田空港新駅」から距離が離れた第3ターミナルへは、利用者をどのように誘導する想定なのでしょうか?また、「羽田空港アクセス線」の第3ターミナルまでの延伸構想はどうなったのでしょうか。

「JR羽田空港新駅」は地下1階 第2ターミナル至近に

JR東日本は、2023年4月4日(火)、「羽田空港アクセス線」の工事に本格着手することを発表。その中で、「羽田空港新駅(仮称)」について、第2ターミナル至近の「P3駐車場」付近に設置することを明らかにしました。主に国内線が発着する第1ターミナルと第2ターミナルへのアクセスは想定していますが、国際線の発着する第3ターミナルへはどのように移動すればいいのでしょうか。

羽田空港新駅」は地下1階に整備される予定で、コンコースから第2ターミナルへは高低差なく移動可能としています。第2ターミナルは主にANAが使用しており、これらの利用者が最も便利になりそうです。第1ターミナルは主にJAL、第3ターミナルはデルタ航空など海外の航空会社が使用しています。

さて、東京モノレールや京急と違い、羽田空港アクセス線は第3ターミナルへ直結せず、かなりの距離があります。JR東日本は「羽田空港新駅」から第3ターミナルまで利用者をどのように誘導する想定なのでしょうか。

JR東日本広報部によると「羽田空港新駅から第3ターミナルまでは、東京モノレールにお乗り換えいただくか、空港内のターミナル間連絡バスをご利用いただく形になります」とのこと。

羽田空港の各ターミナル間は無料連絡バスが運行されており、1時間あたり最大15本の高頻度で、第1~3ターミナルを循環運転しています。第2ターミナル~第3ターミナル間の所要時間は8~10分です。

鉄道で移動する場合、運賃は京急が140円、モノレールは200円。なお、飛行機の乗り継ぎでターミナル間を移動する場合に限り「乗り継ぎ乗車票」を受け取って無料で乗車できますが、これがJRで都心から来た場合のターミナル間移動にも適用されるかは、未定です。

なお羽田空港アクセス線は、最終的に第3ターミナルまで延伸する構想もあります。この構想の今後については「今後の航空旅客の需要やターミナルの運用状況を踏まえて検討していきます」(同)としています。

羽田空港第3ターミナル(乗りものニュース編集部撮影)。