中国の鉄道車両メーカー、中国中車HD(01766/香港)が4月13日、2023年12月期第1四半期(1〜3月期)の業績予測を発表し、純利益が前年同期比で3倍近い大幅な増収にとなる見通しを示した。
 
 業績予測によると、23年1〜3月期の会社株主に帰属する純利益は5億8200万〜6億4800万人民元で、前年同時期の約2億2200万元から2.65〜2.95倍となる見通し。非経常損益を差し引いた純利益は1億8500万〜2億2000万元で、前年同時期の約1億5700万元の赤字から黒字転換する。
 
 大幅な増収となる要因について同社は、製品の販売が前年同期より好調だったことに加え、製品のラインナップが変化して収益性が高まったことを挙げている。新型コロナの影響で厳しい状況にあった22年1〜3月期からは回復したものの、21年1〜3月期の純利益約13億4100万元に比べれば完全に苦境から脱したとは言えない状況だ。
 
 22年12月期の売上高は2229億3863万元(前期比1.24%減)、純利益は143億5217万元(同15.58%増)だった。22年1〜3月期の売上高は306億4750万元(前年同期比26.25%減)、会社株主に帰属する純利益は2億1975万元(同83.61%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

中国中車HD、23年1〜3月期は純利益が前年同時期の4倍近い6億元前後の見込み