稲垣吾郎が、4月13日に東京建物 Brillia HALLで行われた主演舞台「サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー」の囲み取材に、共演者の大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太(劇団EXILE)と共に登壇した。

【写真】囲み取材に登壇した佐藤寛太、稲垣吾郎、大鶴佐助、崎山つばさ

■照れながらも「すごく素敵な衣装を作っていただきました」

同作は、18世紀のフランス・パリに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの数奇な運命を、白井晃の演出、中島かずき(劇団☆新感線)の脚本で舞台化したもの。2021年4月に初演の幕を開けたが、新型コロナウイルスの影響によりわずか数公演で中止に。2年の年月を経て、念願の再始動を果たした。

囲み取材の場には、それぞれ役の衣装で登場。衣装について聞かれた稲垣は「ここで見せるものじゃないんでね。舞台のセットの中で立つために作られた衣装なので、このホールで、この照明で立っているのはとても恥ずかしい(笑)」と少し照れながらも、「すごく素敵な衣装を作っていただきました」と細かく丁寧に作り上げられた衣装に満足している様子を見せた。

■稲垣「シャイな部分があるのでプライベートな話はあまりしてないんです」

崎山が演じるのはチェンバロ職人のトビアス・シュミット。佐藤が演じるジャン=ルイ・ルシャールと共にギロチンの開発に携わった人物だ。崎山と佐藤は2022年3月に上演した舞台「怖い絵」で共演しており既にいい関係性が築けているようだ。

稲垣は初耳だったらしく「へぇ、そうなんだ!」と少し驚いた表情を見せ、「シャイな部分があるのでプライベートな話はあまりしてないんです。話しかけづらい雰囲気が僕にはあるみたいで」と、共演者とあまり話せてないと明かしたが、ワインについていろいろ話をしたと佐藤たちがフォロー。特に大鶴とのワイントークが盛り上がったようで、稲垣は「ある意味、サンソンとルイ16世のラブストーリーでもあるので、稽古中はイチャイチャしてました」と稽古時を思い返し、笑顔で話した。

稲垣の印象を佐藤は「すごくほんわかされていて話しやすかったです」と語り、崎山も「それぞれの芝居を細かいところまで見てくださっていて、これからもいろんなお話をしたいです」と答えた。それを聞いた稲垣は、「このご時世なので、マスクしながら稽古していてお芝居に集中していました。まずは舞台を完走することが目標となっているので、終わったら時間を設けて、皆さんと仲良くしたいなと思っています」と約束した。

■舞台は自分が一番自分らしく居られる場所

“舞台とは?”という質問に、稲垣は「自分が一番自分らしく居られる場所。無理もなく、違和感もなく、自由で居られる場所ですね。自分の場所だなって心から思います」と答えた。

オートレーサー森且行の復帰について聞かれると、「ずっと一緒に頑張ってきた仲間なので素直に嬉しいです。実際にお会いして『おめでとう』を伝えたいですね。ずっと心配していたので復帰できて良かったです」と答え、「心でつながってますし、同い年なのでお互い頑張っていきたいなと思います。ぜひこの芝居も観に来て欲しいですね。(記事を通して)伝えておいてください」と呼びかけて囲み取材を締め括った。

舞台「サンソン ―ルイ16世の首を刎ねた男ー」は4月14日(金)から30日(日)まで東京・東京建物 Brillia HALLで上演。その後、5月12日(金)から14日(日)まで大阪・オリックス劇場、5月20日(土)・21日(日)に長野・まつもと市民芸術館主ホールでの上演が予定されている。

◆取材・文=田中隆信

死刑執行人サンソンを演じる稲垣吾郎/撮影:田中隆信