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’03年4月からNHKBS2で放送された『冬のソナタ』は、元祖韓流ブームの火付け役となった。あれから20年――私たちの胸を焦がした『冬ソナ』出演者らの今を追った!

まずは主役チュンサン&ミニョンを演じたヨン様ことペ・ヨンジュン(50)。

「ヨンジュンさんは’11年のドラマ『ドリームハイ』(KBS)と教養番組『韓国の美をたどる旅』(MBC)への出演を最後に、韓国では一切、芸能活動をしていません。昨年11月には公式HPの運営が一時中断されたこともあり、引退説まで流れました」(韓国芸能界関係者)

’15年7月に人気グループ「Sugar」出身の女優パク・スジン(37)と結婚し、1男1女をもうけたヨン様。以降、拠点をハワイに移し、俳優業から投資家へと転身していた。

ハワイ好きの長嶋一茂さんはヨンジュンさんに4回もハワイで遭遇したそうです。2回はアラモアナショッピングセンター内で、1回は中華料理店。いちばん最近の目撃が昨夏で、ヨンジュンさんは居酒屋の小上がりの座敷で4人で飲んでいたそうです」(芸能関係者)

前出の韓国芸能界関係者は言う。

「この3月には、韓国最大手のフィギュア製造会社・ブリッツウェイや、仮想現実(VR)のベンチャー企業、自ら立ち上げた『センターコーヒー』などに投資家として出資していることが明らかになりました。いまは韓国企業の未来を応援しているのでしょう。韓国芸能界からは“美しい退場”をしたとされ、いまはハワイで静かに家族と暮らすことに満足しているといいます」

主演作は’07年のドラマ『太王四神記』(MBC)が最後となったヨン様。ファンとしてはまた表舞台に立った彼を見たいはずだがーー。

■ジウ姫は44歳で出産…育児の悩みは「女優ママ友」会で解消

ヒロインのユジンを演じたジウ姫ことチェ・ジウ(47)は、いまなお女優業を続けている。

’18年に9歳年下のIT企業勤務の一般男性と結婚。妊娠中に『愛の不時着』にゲスト出演したことも話題になりました」(前出・韓国芸能界関係者)

’20年5月に女児が誕生。44歳での高齢出産だった。

「出産後の昨年も連ドラ『流れ星』(tvN)に出演して、健在ぶりを示しています。彼女の最近のインスタには、旧正月に韓国の伝統的な衣装を着用した後ろ姿の長女との2ショットがアップされていました。韓国では、すっかり“理想のママ女優”としても人気になっています。

とはいえ、育児と仕事の両立はやはり大変なようです。シン・エラさん(54)やユン・ユソンさん(54)など、長年交流のある先輩女優たちに『子供が最近言うことを聞かなくて……』と悩みを相談しているそうです。『次は5歳の時期が大変なのよ!』と笑顔で返されるなど、“先輩ママ”からの身近なアドバイスに助けられているといいます」(韓国ドラマ関係者)

“美しき悪女”チェリン役のパク・ソルミ(45)も韓国芸能界で幅広く活躍を。

’13年に俳優ハン・ジェソク(49)と結婚後、2女を育てる傍ら、ドラマやCMに定期的に出演中です。インスタには手料理の写真を多数投稿しており、料理の腕前を生かして料理系バラエティ番組でも人気です」(前出・韓国ドラマ関係者)

ユジンの親友・チンスクを演じたイ・ヘウン(49)も現役女優として活動中。私生活では’02年に大学時代の先輩と結婚。6年後の’08年に、35歳で男児を出産した。

「彼女はカメレオン俳優として有名で、役作りのために体重を20キロ増減できることでも知られています。この数年はピラティスにハマっており、汗を早く出して老廃物を排出するために、マフラーを巻いてピラティスをするのがヘウン流。韓国でも話題になっていました」(前出・韓国ドラマ関係者)

ひょっとしたらチュンサンのマフラー姿がヒントに!?

■リュ・スンスは転居30回以上の引っ越し魔、病魔とも闘う

ユジンの同級生で獣医のヨングク役、リュ・スンス(51)は俳優業の傍ら、意外な私生活でいまだ韓国芸能界をにぎわせている。

’15年に11歳年下のフローリストと結婚し、1男1女の父でもあるスンスさんは今年3月に出演したバラエティ番組では30回以上の“引っ越し魔”だと告白。『半地下から28階の高層階まですべて住んでみた。ソウル、プサン、大邱でも暮らしてみて、今は済州島のタウンハウスに住んでいる』と明かしていました。

また、スンスさんはパニック障害など、病気がちであることを公言しています。今年1月の別のバラエティ番組では『16年間で尿路結石が16回でき、腎臓結石除去手術も受けた。結石の痛みは出産の痛みに似ている。だから16人の子供を産んだ気分だ』と笑顔で話し、ほかの出演者たちを笑わせていました」(前出・韓国芸能界関係者)

ミニョンの憎めない先輩・キム次長を演じたクォン・ヘヒョ(57)は’94年に元女優と結婚して1男1女を。現在は俳優業に加え、“プロデューサー業”に携わっている。

’18年に『俳優プロジェクト』と称するオーディションを提案し、毎年開催するなど、新人俳優発掘に意欲的です。また、映画祭の審査委員長を務めるなど、次世代を担う才能育成への取り組みが目立ちます」(前出・韓国芸能界関係者)

そして最後はユン・ソクホ監督(65)。’09年に13歳年下の韓服デザイナーと結婚。初の長編映画『心に吹く風』の監督を務め、’20年11月に韓国で公開されたが、それ以降の新作は聞こえてきていない。

’15年に『冬ソナ』続編制作へ、と報じられたことがあります。ユン監督も一時は乗り気だったようですが、最終的に“サンヒョク(パク・ヨンハ)のその後の人生を描けないなら、私がメガホンをとる意味がない”と断念したといいます」(前出・韓国ドラマ関係者)

パク・ヨンハさん(享年32)がこの世を去ったのは’10年6月のこと。彼の公式インスタはいまも更新されており、今年の旧正月にはヨンハさんの実母と姉がお墓参りに行く画像、またバレンタインにはファンから届いた花束の画像がアップされていた。『冬ソナ』日本放送から20年、出演者たちの人生はそれぞれ異なれど、ファンたちの『冬ソナ』愛は不滅だったーー。