人種差別的発言が問題視されたベルギー代表FWダンテ・ヴァンゼイルが、重い出場停止処分を受けることとなった。

メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨークレッドブルズに所属するヴァンゼイル。8日に行われたサンノゼ・アースクウェイクス戦で、人種差別的な発言があった。

サンノゼ・アースクウェイクスのFWジェレミー・エボビスは、試合の後半にヴァンゼイルに対して怒り。両選手が入り乱れての乱闘騒ぎとなり、およそ15分間試合は中断した。

試合後、エボビスは人種差別発言について申し立てたものの、NYレッドブルズ側は選手名を明かさず。エボビスは試合を途中で止めようとも考えたようだが、「その言葉を言った選手が、誰にも向けられていない言葉だ」と主張したため、試合は続行したという。なお1-1のドローに終わっていた。

その後、ヴァンゼイルは自身の発言を認めて11日に謝罪。リーグからの処分を受け入れるとし、「僕は間違いを犯し、成長するための全てのセップを踏む。自分の行動に全責任を負う」とコメント。「僕の言葉で害や不快感を与えるつもりはなかったが、そうなる事は分かっていた。深く小和部申し上げます」としていた。

MLSは13日に正式に処分を発表。6試合の出場停止と共に、金額は不明だが罰金処分も下されることとなった。

さらに「リーグが義務付けた追加のトレーニングと教育セッション、及び回復実践プログラムにヴァンゼイルが参加しなければいけない」とし、処分だけでなく、プログラムを消化する必要が出てきた。

なお、出場停止はMLSの試合だけでなく、その間のカップ戦やMLSネクストの試合、エキシビジョンマッチでもプレーが許可されないという。

ヴァンゼイルは日本代表MF三笘薫、DF町田浩樹と共にロイヤルユニオン・サン=ジロワーズでプレー。今年2月にNYレッドブルズに加入し、MLSの6試合で1ゴールを記録していた。


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