巨匠ジャンジャック・アノー監督のもとにフランス最高峰の技術者たちが集い、全編IMAX認証デジタルカメラで撮影された『ノートルダム 炎の大聖堂』(公開中)。劇中で描かれるノートルダム大聖堂の火災からちょうど4年を迎える本日4月15日、本作から撮影現場の裏側に密着したフィーチャレット映像“消防士編”が解禁された。

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2019年4月15日、いつものようにミサが行われていたノートルダム大聖堂で、警報器が火災の検知を知らせる。しかし大聖堂の関係者たちは誤報だと思い込み、速やかな対応を取らず、瞬く間に火は大聖堂のなかを燃え広がっていく。消防隊が到着したものの、大聖堂内の消火活動は狭く複雑な通路が行く手を阻み、またかけがえのないキリストの聖遺物の救出は厳重な管理があだとなり困難を極めていく。そしてついに、マクロン大統領の許可を得て、彼らは最後の望みをかけた作戦を決断することに。

このたび解禁されたフィーチャレット映像は、本作のために綿密な取材を重ねたアノー監督が、実際に消火にあたった消防士を称える言葉から幕を開ける。「消防士曰く、“僕らの命より価値があるのは、信仰の象徴だ。命懸けで炎のなかから象徴を救いたい”」。その消防士たちの使命感と強い想いに応えるように、撮影現場では大聖堂を再現したセットと強大な炎を徹底的に再現。消防士役を演じた俳優たちも、「参加できて光栄だ」と感嘆の声をあげるほど。

世界中が祈りを捧げたあの夜、大聖堂の中ではなにが起きていたのか。そして様々な不運が重なったなかでも勇敢な消防士たちによって実現した、“死者ゼロ”という奇跡。圧倒的なリアリティと臨場感で描かれる真実のドラマを、是非とも劇場のスクリーンで目撃してほしい。

文/久保田 和馬

巨匠ジャン=ジャック・アノーの手腕が光る『ノートルダム 炎の大聖堂』/Photo credit:David Koskas