プレミアリーグ第31節、アストン・ビラvsニューカッスルが15日にビラ・パークで行われ、ホームのアストン・ビラが3-0で圧勝した。

5連勝で3位を堅持するニューカッスルは、4連勝を含め直近6勝1分けの7戦無敗と上位2チームを除き、最も安定したパフォーマンスを継続する6位のアストン・ビラというタフな相手と対戦。前節、ブレントフォードに苦戦しながらもイサクのゴールで勝ち切ったマグパイズはその試合から先発1人を変更。ロングスタッフに代わって、前節交代時の振る舞いが批判を招くも謝罪で禊を済ませたゴードンが復帰した。

好調のチーム同士によるランチタイムキックオフの一戦は、いきなりホームチームにビッグチャンスが訪れる。開始30秒、ハーフウェイライン付近の左サイドからラムジーが斜めに入れたスルーパスに抜け出したワトキンスが相手DFをブロックしながらボックス内に侵入。左足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。

立ち上がりの窮地を凌いだニューカッスルは徐々に相手陣内でのプレーを増やしていくと、9分にはボックス右でボールを受けたイサクの強烈な右足シュートでGKマルティネスを脅かす。

10分も経たずに決定機を作り合うオープンな展開となった試合はやはり序盤に動く。11分、相手陣内でボールを動かして右サイドのマッギンが左足インスウィングで入れたクロスをファーのワトキンスがDFに競り勝ってマイナスに頭で落とすと、これに反応したラムジーが右足のダイレクトシュートをゴール右隅へ突き刺した。

これで完全に勢いづいたアストン・ビラは、直後にも鋭いカウンターから波状攻撃。ワトキンスの強烈なシュートに、アレックス・モレノのプルバックからゴール前フリーのラムジーが今度は左足ダイレクトで合わすが、GKの好守とクロスバーに阻まれて畳みかける追加点とはならず。

以降は中盤での潰し合いが目立つ展開となるが、球際の勝負でことごとく勝利し、且つサイドを効果的に使いながら左サイドを中心にうまくポケットを取って際どい仕掛けを見せるホームチームが主導権を握り続ける。

苦しいニューカッスルは何とか最後のところで相手の再三のシュート、クロスを撥ね返すが、機能不全の攻撃は中盤の選手たちのエリア外からのミドルシュートにとどまった。

スコアは1-0もホームチームの強さが際立った前半45分の戦いを経て互いに選手交代なしで後半に臨む。前半に引き続き勢いを持って入ったアストン・ビラは、48分にワトキンスが左サイドからの鋭いカットインで右足を振るが、これはGKポープのファインセーブに阻まれる。

一方、後半も難しい状況が続くニューカッスルは56分、精彩を欠いたゴードンマーフィーの両ウイングを下げてウィルソンと負傷明けのアルミロンを同時投入。これで並びを[4-4-2]の形に変更すると、直後の58分にはペナルティアーク付近で浮いたイサクのミドルシュートでGKマルティネスにファインセーブを強いる。さらに、このプレーで得たセットプレーの流れからアルミロンが右サイドネットを叩く際どいシュートを放った。

ここから一気にアウェイチームに流れが傾くかに思われたが、タフなホームチームは畳みかける攻めで先にゴールを奪って見せる。

モレノのスルーパスに抜け出したワトキンスのゴールは際どいオフサイド判定で取り消しとなるが、直後の64分にはボックス付近での細かい繋ぎからボックス左に侵入したモレノからの丁寧な折り返しをゴールを背にしたワトキンスが収める。そこからDFバーンの股間を抜く鮮やかな反転シュートを流し込み、今度は正真正銘の追加点とした。

この2失点目でじり貧のニューカッスルバーン、ウィロックに代えてロングスタッフとターゲットを、80分にはジョエリントンを諦めてアンダーソンピッチへ送り出す。

しかし、2点リードでも全く緩みを見せないアストン・ビラが完全に試合をコントロールし続ける中、83分には右サイドでのマッギンの力強い突破からのマイナスの折り返しを中央のブエンディアが絶妙なワンタッチでファーへ流す。待ち構えていたワトキンスが正確な右足のシュートで仕留めた。

その後、殊勲のラムジーを下げてチャンバースの投入で逃げ切り態勢に入ったホームチームは、マグパイズに一矢報いることも許さずに試合をクローズ。5連勝中だったニューカッスルに完勝のアストン・ビラが5連勝で勝ち点50に到達し、逆転でのトップ4に望みを繋いだ。

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