木村拓哉が主演を務める“月9ドラマ”「風間公親-教場0-」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系) の第2話が4月17日に放送された。「#教場0」がトレンド入りする反響となるなか、風間(木村)の元で刑事のスキルを学ぶ瓜原を演じる赤楚衛二の演技がキラリと光った。(以下、ネタバレがあります)

【写真】緊張した面持ちの赤楚衛二“瓜原”

■風間に食らいついていく瓜原

同作は、長岡弘樹の小説を原作に、2020年と2021年に新春SPドラマとして放送された「教場」「教場Ⅱ」の前日譚。風間公親(木村)が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に刑事指導官として当たっていた時代を描く。風間がなぜ冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかになる。

風間とバディを組んで実際の殺人事件の捜査を通してスキルを学ぶ“風間道場”に送り込まれる新人刑事を、赤楚、新垣結衣北村匠海白石麻衣染谷将太が演じる。また、神奈川県警捜査一課の事務員・伊上幸葉を堀田真由、捜査一課の刑事・谷本進一を濱田崇裕(ジャニーズWEST)、同じく刑事・尾山柔を結木滉星、神奈川県警本部捜査一課調整官・眞堂丈史を小林薫、通称・風間道場を考案した神奈川県警警察学校の学校長四方田秀雄を小日向文世がふんする。

警察学校の卒業文集に「人に優しい警察官になりたい」と書いていた瓜原。第2話では、突き付けられた転属届を破り、何があっても風間に食らいついていこうと決意。小学校の校庭で遺体となって発見された教師・諸田(山田キヌヲ)の事件に挑んだ。

■風間の“言葉”が鍵となっていく

現場にやって来た瓜原に「なぜ戻ってきた。不愉快だ」とすごんだあと、突然倒そうとした風間。ところが、その直後「今できた足跡を記録しろ」と言い、さらに目を閉じて現場の状況を伝えるように命じた。

到着してから見た状況を思い出し、事件を推測する瓜原に、「何か見落としてないか」と言う風間。瓜原は風間の言葉に誘導されながら可能性を探っていく。

そんな瓜原を心配する谷本は「風間さんよく言うけどな。目から入ってくる情報は多すぎて邪魔だって」と言った。

■赤楚が顔つきの変化で見せた刑事としての成長

このドラマでは、事件の犯人は初めから分かるようになっている。そこで新人刑事が風間の助言を受けながら、容疑者としての犯人にどう迫っていくかが描かれる。

今回の事件は、息子のいじめに適切な対処をしなかった諸田に恨みを抱いた佐柄(宮澤エマ)の犯行だった。

初めて対応した事件のときのように佐柄に小ばかにされる瓜原だったが、真相へと行き着いた。「あの人(風間)の言葉には、全部理由があったんです」、そして「またお会いすることになると思います」と佐柄に言ったときの瓜原は、声のトーンもその表情も力強く変化していた。

瓜原が刑事として自分の足で歩み出した瞬間だった。それを一瞬にして見せた赤楚衛二の表情や、せりふの抑揚がすばらしかった。

ただ、まだ新人であることから、最後の犯人を“落とす”瞬間は一発で確実にとはならなかったが、風間が再び「目を閉じろ。被害者のすべての可能性を考えてみろ」という助言をして証拠を見つけることができ、佐柄は“落ちた”。

優しさは刑事にとって欠点になり「僕には厳しさが足りなかった」と気付いて、刑事になる覚悟を持った瓜原。風間は「君の欠点は長所でもある」と告げ、固い握手を交わして瓜原の指導を終えた。

頼もしさ、過去の母の思いに気付いたときの涙、“風間道場”を卒業するときの引き締まった顔、そして笑顔と、さまざまな変化で瓜原の成長を赤楚が見事に表現した。

SNSには「瓜原くんの顔つきが変わっていくのよかったなぁ」「赤楚くん本当素晴らしい演技でした」「圧倒された」など、称賛が寄せられ、「#教場0」がTwitterのトレンド上位に入るなどした。

※濱田崇裕の濱は旧字体が正式表記

◆文=ザテレビジョンドラマ部

風間(木村拓哉)の指導から「逃げない」と決意した瓜原(赤楚衛二)/(C)フジテレビ