シーホース三河は、4月15日(土)、16日(日)敵地の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷と2連戦を行った。

15日に行われたGame1、負ければCS出場の可能性がなくなる試合で序盤から劣勢を強いられる。最大26点のビハインドを背負い、最後は猛追するも87-94と惜敗となり、残念ながらCS出場の可能性が消滅した。

迎えた16日のGame2は序盤から壮絶な点取り合戦となる。一進一退の攻防を続けるも最終Qに長野の好ディフェンスもあり、逆転勝利を果たす。110-104と退けた。

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―試合結果―
2023年4月15日(土)
SR渋谷 〇 94 – 87 ● 三河
(三河通算成績 22勝30敗)

1Q SR渋谷 23–20 三河

互いに譲らず、激しい点の取り合いに

スターティング5は、#7長野、#10オルストン、#19西田、#30ミラー、#54ガードナー。

#30ミラーのスティールを#21橋本が3Pシュートにつなげ、#21橋本のディフェンスリバウンドから走って#19西田が得点する幸先の良い出だし。

SR渋谷#10小島の3Pシュート、#9ベンドラメのリバウンドで追いつかれると、以降は激しいシーソーゲームに突入。SR渋谷に先行されれば、#10オルストンのカットイン、#7長野のドライブ、#19西田の3Pシュートで逆転。SR渋谷が#28津屋の3Pシュートで前に出れば、東海大学の同級生#19西田がファストブレイクで取り返す。

互いに譲らない点の取り合いが続くが、終了間際にSR渋谷#5ジョーンズにリバウンドを押し込まれて、3点ビハインドで最初の10分を終える。

2Q SR渋谷 52–36 三河 (SR渋谷 29–16 三河)

SR渋谷の得点を止められず、16点のビハインドで前半を終える

スタートは、#1中村、#4細谷、#10オルストン、#21橋本、#54ガードナー。

#54ガードナーのポストアップからの連続得点で先手を取るが、SR渋谷#28津屋、#34ケリーの3Pシュートなどで31-24と引き離される。

#30ミラーのバスケットカウントで反撃するが、SR渋谷の勢いを止められず、開始4分半に#14マカドゥのフリースローで37-27と二桁点差を作られる。

#18角野がドライブで連続得点を挙げるが、SR渋谷にオフェンスリバウンドから得点を重ねられて16点のビハインドで試合を折り返す。

3Q SR渋谷 77–58 三河 (SR渋谷 25–22 三河)

最大26点のビハインドを背負う苦しい展開

スタートは、#7長野、#10オルストン、#19西田、#21橋本、#30ミラー。

ディフェンスの強度を上げて、#10オルストンのスティールから#21橋本が3Pシュートを沈めるが、SR渋谷#34ケリーにバスケットカウント、3Pシュートの連続得点で点差を広げられる。さらにファストブレイクから#1関野、#14マカドゥに連取され、開始3分に65-39と26点のビハインドを背負う。

#19西田のドライブ、ファストブレイクの連続得点で反撃を開始。#10オルストンのフリースロー、#30ミラーの3Pシュートとフリースローの連続得点で17点差まで押し戻す。SR渋谷に再び22点差まで離されるが、#54ガードナーがB1個人通算300回3P成功を含む7得点を挙げて16点差まで追い上げる。しかしSR渋谷#28津屋に3Pシュートのブザービーター決められ、77–58の19点ビハインドで最終Qを迎える。

4Q SR渋谷 94–87 三河 (SR渋谷 17–29 三河)

ミラーが14得点を挙げて一桁点差まで猛追するが、あと一歩届かず

スタートは、#1中村、#10オルストン、#18角野、#21橋本、#54ガードナー。

#1中村のカットインで先制する。#54ガードナーのミドルシュート、ワンマン速攻の連続得点、#1中村のフリースロー、3Pシュートの連続得点と少しずつ点差を縮めていく。ターンオーバーからSR渋谷に走られるも粘り強いディフェンスで得点を与えず、ファストブレイクに転じて#13ジャワトが得点。開始4分半に#4細谷の3Pシュートで11点差に追い上げる。

オフィシャルタイムアウト直前にダンクを叩き込んだのを皮切りに、#30ミラーが3Pシュート、1on1など連続14得点を挙げて、残り17秒に93-87の6点差まで迫る猛追を見せたが、粘るSR渋谷を捉えることができなかった。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

前半、ディフェンスとリバウンドが全くダメで、後半はそこをしっかりやれて、なんとか追いついたんですけど、前半の離れた点数がちょっと間に合わなかったという状況です。

明日は最初からしっかりできるように、頑張りたいと思います。

-CS出場の可能性が消滅
発展途上のチームなので、残り試合は一つ一つ成長できる、選手も成長できる、チームも成長できる、次に繋がる試合にしたいです。

次に向かって全力でやることで、何が良くて何が悪いのか分かるので、そうじゃないと成長がないので、一戦一戦を勝つつもりでやって、一つでも多く吸収できるように、頑張りたいと思います。

―試合結果―
2023年4月16日(日)
SR渋谷 ● 104 – 110 〇 三河
(三河通算成績 23勝30敗)

1Q SR渋谷 24–27 三河

高確率でシュートを沈め、主導権を握る

スターティング5は、#7長野、#10オルストン、#19西田、#21 橋本、#30ミラー。

#10オルストンのゴール下、#30ミラーの3Pシュートで先手を取る。ディフェンスとリバウンドでハードワークし、#21橋本と#7長野が次々と3Pシュートを射抜き、#7長野のアタックを#10オルストンがリバウンドでカバーして5-13とリードを広げる。

SR渋谷はタイムアウトで流れを変えようと試みるも、#30ミラーの3Pシュート、#10オルストンのミドルシュートで、残り4分に二桁リードを作る。

SR渋谷は#44盛實、#34ケリーの得点で対抗するが、#10オルストンの合わせ、#30ミラーのカットインで主導権を渡さず、残り2分に#7長野の3Pシュートでリードを11点に広げる。

SR渋谷#44盛實の連続得点などで追い上げられ、残り30秒にSR渋谷#27石井の3Pシュートで1点差に詰め寄られるが、#54ガードナーのアタックで3点差に突き放す。

2Q SR渋谷 55–58 三河 (SR渋谷 31–31 三河)

ミラー 11点、ガードナー 10点のハイペースな打ち合いに

スタートは、#1中村、#4細谷、#18角野、#30ミラー、#54ガードナー。

#1中村のフリースローで先制するが、SR渋谷もすぐに返上し、真っ向から打ち合う展開に。#30ミラーの連続3Pシュートで突き放しにかかるが、SR渋谷は#12西野の連続得点で引き下がらない。

開始3分にSR渋谷#34ケリーのファストブレイクで1点差に迫られるが、タイムアウトで立て直し、#54ガードナーの合わせ、#30ミラーのキックアウトから#1中村が3Pシュートを射抜いてリードを6点に広げる。SR渋谷#73田渡の3Pシュートで再び1点差とされるが、#3柏木が3Pシュートを沈めてリードを渡さない。

残り2分にSR渋谷#28津屋の3Pシュートで53-51と逆転を許すが、すぐに#54ガードナーのアタックで追いつき、終了間際に#30ミラーが3Pシュートを決めて、3点リードして前半を終える。

3Q  SR渋谷 86–80 三河 (SR渋谷 31–22 三河)

終盤流れを失い、6点のビハインドで最終Qへ

スタートは、#7長野、#10オルストン、#19西田、#21橋本、#30ミラー。

後半も両者ともに得点のペースは落ちない。SR渋谷#34ケリーのフリースローで先制されるが、#21橋本の3Pシュート、#30ミラーのミドルシュート、#7長野の3Pシュートでリードを7点に広げる。SR渋谷も一歩も引かず、#10小島、#34ケリーの得点で追随するが、#19西田の3Pシュートなどで僅差ながらリードを保つ。

開始5分にSR渋谷#14 マカドゥに立て続けにダンクを叩き込まれて72-71と逆転されるが、#54ガードナーがパワーアタックからバスケットカウントをもぎ取ってリードを奪い返す。

しかしディフェンスの強度を上げたSR渋谷にターンオーバーを誘発され、そこから#34ケリーに3Pシュートを射抜かれて、流れを明け渡してしまう。#34ケリー、#16渡辺らに得点を重ねられ、6点ビハインドで最終Qを迎えた。

4Q SR渋谷 104–110 三河 (SR渋谷 18–30 三河)

長野が好ディフェンスで流れを呼び込み、逆転勝利

スタートは、#1中村、#3柏木、#7長野、#30ミラー、#54ガードナー。

開始早々、#30ミラーのミドルシュート、#7長野のアタックで2点差に詰め寄る。

#7長野がハードなディフェンスで流れを引き寄せ、立て続けにスティールからファストブレイクを繰り出して88-91と試合をひっくり返す。

SR渋谷に#10小島、#1関野の得点でリードを奪い返され、以降は逃げるSR渋谷を僅差で追いかける時間が続くが、残り3分半に#54ガードナーのブロックショットから#19西田がプッシュして#3柏木が得点し、ついに同点に追いつく。

次の得点が勝負の行方を左右する大事な局面で、#19西田が3Pシュートを射抜いて前に出る。SR渋谷も簡単には引き下がらず1点差で食い下がるが、#54ガードナーのパワーアタック、エンドスローから#30ミラーがダンクを叩き込んで3点のリードを作る。ファウルゲームに持ち込まれるも、#7長野がフリースローを確実に沈め、最後は#19西田がファストブレイクからイージーレイアップを沈めて104-110で終了。両者100点超えの熾烈な撃ち合いを制した。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

昨日は2Qにダメなディフェンスとリバウンドをしてしまって、後半追い上げようとしたんですが、間に合わなかったという状況でした。

今日は終始集中してやれて、しかも、お互いにシュートタッチが良くて点の取り合いになったので、最後4Qの残り3分とか、そういった時間帯が勝負だなと。そこをしっかり上手くできるように、メンバーチェンジも考えてやりました。

結果的に、僅差で接戦を勝つことができて、若い選手たちにとってプラスになるゲームができたと思います。

B1リーグ・シーホース三河、サンロッカーズ渋谷と激しい戦いを繰り広げるもCS出場権が消滅