大谷は2回で降板。豪雨やピッチコムの故障など、アクシデントに見舞われた(C)Getty Images

 現地4月17日(日本時間18日)、エンゼルス大谷翔平が敵地でのレッドソックス戦に「2番・投手兼DH」でスタメン出場。試合序盤に降雨中断となった影響で、2回31球3奪三振1失点でマウンドを降りた一方、打者としてはマルチ安打を放って5-4の勝利に貢献した。

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 ”投手”大谷にとっては、アクシデントの連続だった。

 試合開始が豪雨のために56分遅れ、さらに2回にグラウンド整備で一時中断になった際には、気温10度の厳しい冷え込みのなかでマウンドで濡れたまま待たされた。再開された際には「ピッチコム」に不具合が生じるトラブルも。3回のエンゼルスの攻撃中にまたも豪雨に見舞われ、1時間25分の中断の末に、大谷はそのまま2回降板となった。不完全燃焼だったのは明らかだ。

 打者としては2安打を放ったようにコンディションには問題なかったようだが、試合中には心配の声も聞かれた。米ファンは雨の中で投球練習を行う大谷の姿に、「オオタニのためにフェンウェイに屋根を作ってくれ!」「文字通りのアイスバス」「彼のためだけにドームを建てよう」と反応。さらに、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス氏は自身のツイッターで「これは無責任だ」と怒りを表すと、リプライ欄には「MLBが介入して止める必要がある。これで大谷が怪我をしたら、リーグ全体が苦しむ」「グラウンドキーパーも同意見だろう」などと賛同の声が溢れた。

 さらにカラビス氏は、「この試合は中止しなければならない。雨量が多すぎて、怪我のリスクが高すぎる。試合が始まり、得点が入って選手たちが努力していたから残念だが、選手の安全が第一だ」と苦言を呈している。

 幸い試合は無事に終了したものの、同氏が言うように怪我のリスクが高かったのは確かだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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