日本のエンタープライズ企業向けデータカタログソリューション「Quollio Data Catalog」を提供する株式会社Quollio Technologies(代表取締役:松元亮太、本社:東京都世田谷区、以下「当社」)は、伊藤忠テクノロジーベンチャーズをリード投資家とし、DNX Ventures、Incubate Fundを引受先とするプレシリーズAラウンドで約2.2億円の調達を実施しました。これまでの資金調達ラウンド、金融機関からの借入も合わせた累計の調達金額は約3億円となります。

また、この度サービスのフルリニューアルを行い、近日提供開始することを発表いたします。サービスページはこちら https://quollio.com/

  • 当社が向き合う市場と課題

世界のあらゆる企業がクラウド化・デジタル化する中、企業の競争優位性となるデータ資産を全社レベルで適切に管理するデータマネジメントの重要性は毎秒増加の一途を辿っています。国内では通信、金融、製造、小売、医薬、エネルギー等の様々な産業で大企業を中心に、部門を横断して取り組みが急速に進んでいます。

特に近年、Snowflakeに代表されるクラウド型データウェアハウスの普及により企業のデータマネジメント適応は一層進んでおり、大規模データの共有や活用が技術的には容易な段階に来ています。しかしながら、データは様々な部署やシステムで常時生成され、更に加工、分析されていく為、この過程で同じようなデータが無限に生まれ、定義の不整合や品質の低下、生成背景の錯乱といった問題が多発しています。企業はこのように信頼できないデータを野放しにできず、データは身内部署から他部署に自由共有されにくい構造があり、また事実上共有されているデータであっても、目的のデータが上述した”ゴミ”データに紛れて見分けが付かず、活用できない状態に陥ります。これが、数千の従業員、数千のデータ資産を持つ大企業で起こりやすいデータ信頼性の問題であり、データの共有や活用を阻害し、市民データサイエンティストの活躍や組織的なデータリテラシーの向上を妨げています。

そこで、メタデータ(=データの定義や品質状態、生成背景、使用実績や禁止事項等、あるデータが付随して持つそのデータ自身についての付加的なデータ。)を持続的な方法で管理し、部門横断で参照し、データへの信頼を担保しようと試みる技術がデータカタログであり、我々が取り組む領域です。企業IT動向調査報告書2022 https://juas.or.jp/cms/media/2022/04/JUAS_IT2022.pdf によると、国内で売上1兆円企業の約7割が既に対応を始めており、メタデータが大企業にとって喫緊の課題であることが伺えます。

  • 当社の取り組み

「Quollio Data Catalog」では、メタデータのモダンな管理技術を提供し、大規模なセルフサービス分析やデータガバナンスの促進を支援します。これにより企業は、価値あるデータの選定から活用までのリードタイムを最小化し、希少なデジタル人材がデータ探索への格闘に日々終始する事態を防ぐことができます。また統制的な側面から、個人情報保護法やBCBS239を始めとする、データに関するリスク対応の加速も見込めます。

既にグローバルでは急速に取り組みが進んでおり、日本でも、様々な外資ベンダーが製品提供を行なってきました。しかしその多くは、事業部の非技術者をも含む様々なデータ利用者が存在する現代のデータ活用環境にそぐわず、またデータ管理人材が社内に少ない為にツール運用自体が困難であるといった国内事情を考慮しないモデルが多い等、企業は費用対効果を出しながらサービスの恩恵を受けることが構造的に困難な状態でした。

日本企業のこうした状況を受け、当社はクラウドネイティブの国産データカタログパートナーとして立ち上がり、ツール提供のみならず、伴走型のサポート体制やナレッジ提供を含めてご支援を行なっています。2022年4月のリリースから、製造業、金融、通信、メディア、小売業を初めとして様々な業界から多数引き合いを頂き、また国内有数の大企業様にて複数の導入実績(実績は現在非公開)があります。現在、データディスカバリーやビジネス用語集、データガバナンスの整備等、データカタログの代表的なユースケースを主にカバーしていますが、その果てには、メタデータを起点に企業データマネジメントの様々な領域にスコープを広げ、統合的なデータインテリジェンスプラットフォームとして、大企業の心臓を作るプロダクトへ進化をして参ります。

  • 今後の展開と資金使徒

導入企業の皆様へ更に価値を提供するため、調達した資金は更なるプロダクト開発と、営業・サポート体制の採用に投資する予定です。また、近日リリースを予定しているサービスのフルリニューアル提供を革切りとし、「世界中の情報と知を繋げ、人類の新たな価値創造を促進する。」というミッション、及び国内No.1データインテリジェンスプラットフォーム構築の実現に向け、更に顧客基盤を拡大して参ります。

  • 投資家コメント

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
代表取締役社長 中野 慎三氏 / 取締役副社長 阿部 剛士氏

Quollio Technologiesが提供するデータカタログ機能は、分析者がデータを活用する際に、いち早く欲しいデータを見つけるのを支援するもので、今後企業にとってなくてはならない機能になります。 Quollio社経営陣は、データウェアハウス内のデータが整理されておらずデータ分析の阻害要因になっているという自らの経験から、マーケットインの発想で製品を開発、ユーザーが使いやすい機能・優れたインターフェイスを提供するに至っています。当社がこの領域におけるキープレーヤーとして大きく飛躍できるよう、最大限ご支援させて頂きたいと思っています。

■ DNX Ventures
Managing Partner / Head of Japan 倉林陽氏

この度、データカタログソリューションSaaSを提供するQuollioに出資させていただきました。多くの海外ベンダーが関わるモダンなデータオペレーションの実現に向けて、Quollioが日本のエンタープライズ企業にもたらすスピードやコラボレーション、信頼の意味は計り知れません。監査法人でエンタープライズのデータに向き合ってきた経験を持つ若き起業家、松元さん率いるチームが、日本のデータガバナンスのリーダーとして、データのさらなる民主化を進めていくことを期待しております。

■ インキュベイトファンド株式会社
代表パートナー 本間 真彦氏

創業より支援しているQuollio社、この領域で日本で最も知見・経験のある共同投資家を迎えることができました。インキュベイトファンドも追加出資をおこなっております。海外ベンダ主導のデータガバナンス領域において、国産のスタートアップが存在することの意味合いは大きいと考えています。とにかく松元さんやチームの真摯な経営に向き合う態度が素晴らしいです。業界の健全な発展や日本の産業のデータ活用の基盤をしっかりと作るメインプレイヤなってほしいと思っています。

  • 弊社代表コメント

■ 株式会社Quollio Technologies
代表取締役社長 松元亮太

国内のデータカタログ分野を改革する「Quollio Data Catalog」というプロダクトの成長が、今まで経営課題で有り続けている組織横断的なデータ活用やデータガバナンスを両面から改善し、日本企業がデータによる新しい価値創出を10倍、100倍にできる未来を私たちは確信しています。Quollioは今回の資金調達を資源として、このプロダクトを進化させるための開発チーム、また営業・サポートを中心に組織拡充を図り、マーケットを率いるインフラ的存在になるべく走り続けます。

  • 会社概要

会社名:株式会社Quollio Technologies
会社URL:https://quollio.com
採用URL:https://careers.quollio.com
所在地:東京都世田谷区
代表取締役:松元亮太
事業内容:データガバナンス・データカタログに関する製品の開発・提供

  • お問い合わせ先

会社名:株式会社Quollio Technologies
担当者名:PR担当
メールアドレス:qt-pr@quollio.com

配信元企業:株式会社Quollio Technologies

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