ナポリを率いるルチアーノ・スパレッティ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)からの敗退に悔しさを滲ませた。18日、欧州サッカー連盟UEFA)の公式サイト『UEFA.com』やクラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 CL準々決勝セカンドレグが18日に行われ、ナポリは本拠地にミランを迎えた。ファーストレグを0-1で落としたナポリは序盤から攻勢に出るも、43分にオリヴィエ・ジルーのゴールでミランに先制を許す。後半も引き続き主導権を握ったものの、反撃はアディショナルタイムのヴィクター・オシムヘンの1点のみにとどまり、試合は1-1のドローで終了。ナポリは2戦合計1-2で敗れ、逆転でのCLベスト4進出は叶わなかった。

 悲願のCL初制覇への望みが絶たれたナポリ。試合後にスパレッティ監督は「まず初めに、このラウンドを勝ち抜いたミランにおめでとうと言いたい。なぜなら彼らはとても良いプレーをしていたからね」と、16シーズンぶりのCLベスト4進出を決めたミランを祝福しつつ「同時に私の選手たちのことも祝福しなくてはならない。素晴らしいCLの旅路を歩むことができた」とコメント。続けて準々決勝の2試合を次のように振り返った。

「2試合を通して見ると、自分たちのプレーを遂行し、ゲームを優勢に進めていたのは我々だった。しかし、相手のボックス内でチャンスを迎えた時に上手くいかなかった。また、試合の均衡が保たれている時の失点は避けられたはずだった。甘さと経験不足を露呈し、それが敗因となったかもしれない。残念ながら我々は負傷者を抱え、インターナショナルブレイクの後のやや弱体化した状態で試合に臨んでしまった」

 志半ばでの敗退となったものの、今シーズンはクラブ史上初のCLベスト8進出。セリエAでは首位を独走し、33年ぶりのスクデット獲得が現実味を帯びている。スパレッティ監督は「準々決勝で敗退したのは残念だが、CLでトップレベルの戦いをすることができたし、今夜も良いプレーを見せていた」とコメントした上で「今はやり切れない気持ちだが、スクデットは今夜のことを忘れさせてくれるだろうし、我々に相応しい幸福をもたらしてくれるだろう」とセリエA制覇への思いを口にした。

ナポリを率いるスパレッティ監督 [写真]=Getty Images