戦列を離れていたマンチェスター・C所属のイングランド代表MFフィル・フォーデンが、実戦復帰に近づいているようだ。18日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 2017年のトップチーム昇格以降、徐々に頭角を表し、現在は複数ポジションをこなすユーティリティープレーヤーとしてマンチェスター・Cに欠かせない存在となっているフォーデン。今シーズンもここまで公式戦36試合に出場し13ゴール6アシストをマークするなど、安定感あるパフォーマンスを披露している。

 そんな同選手はイングランド代表帯同中の3月末に急性虫垂炎を発症。緊急手術を受けたことが明らかになっていた。フォーデンはその後、代表チームから離脱しチームに帰還。現地時間4月1日に行われたプレミアリーグ第29節リヴァプール戦以降の公式戦4試合を欠場していた。

 その後の状態に注目が集まっていたフォーデンだが、『BBC』が報じたところによると、今週に入って手術後初めてチームの全体トレーニングに復帰した模様。チームを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督はクラブ公式サイトを通じて「彼の復帰を喜んでいるし、間違いなく我々にとって良いニュースだ」とコメントした上で、同選手が現地時間19日に控えるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグのバイエルン戦でベンチ入りすることを明かした。

「彼は昨日(17日)に位置だけトレーニングを行ったが、我々と一緒に移動しベンチに入ることになった。何分出場できるかは分からないし、90分間は確実に不可能だろう。しかし、彼のフィジカルは特別だ。特別な選手であり、フィットするために多くのトレーニングセッションを必要としない」

 CLベスト4進出が掛かったバイエルン戦に加え、来る26日にはプレミアリーグのタイトルを争うアーセナルとの直接対決やFAカップ準決勝など、重要なゲームが控えているマンチェスター・Cグアルディオラ監督は「彼は重要な存在だ。明日(バイエルン戦)のためだけでなく、これから始まるタイトなスケジュールのためにもね」と、シーズンが佳境を迎える中でのフォーデンの復帰を歓迎している。

3月末に急性虫垂炎で手術を受けたフォーデン [写真]=Getty Images