加藤和樹が出演するミュージカル番組発のライブイベント「加藤和樹ミュージックバー『エンタス』ON STAGE」全2部の模様が、WOWOW4月22日(土)、23日(日)に放送・配信される。これに先駆け、ライブのリポートが到着した。2022年6月にスタートした番組「加藤和樹ミュージックバー『エンタス』」では、加藤が店のマスターに扮(ふん)し来店するゲストをもてなす設定で、ミュージカルやJ-POP曲の披露、そしてトークを繰り広げてきた。そんな番組の初となるライブイベントが3月19日に東京・LINE CUBE SHIBUYAにて、昼の部と夜の部の2部制で開催。幅広いジャンルのゲストが集結し、ライブならではのパフォーマンスが行なわれた。

【写真】プライベートでも仲良しという加藤和樹とゲストの東啓介

■昼の部は元タカラジェンヌ物まねタレント…多彩なゲストで盛り上がる

「ここ渋谷での出張営業です!」と、さっそうと現われたマスター・加藤の快活なあいさつから昼の部が開始。ステージ上には番組同様にしゃれたバーセットが広がり、下手に配置されたピアノには放送初回から番組を支えるピアニスト・大嵜慶子がスタンバイする。

最初に常連客として登場したのは、ミュージカル「マタ・ハリ」で加藤と共演し、プライベートでも仲良しの間柄という東啓介。「“常連客”って、僕まだ番組には呼ばれていませんけど」という東のコメントで一気に和んだ後、さらにゲストが登場。宝塚歌劇やミュージカルのファンを公言するフリーアナウンサーの高橋真麻、元宝塚歌劇団花組男役スター・飛龍つかさ、そして物まね界の新世代エースと呼ばれる松浦航大の姿に、会場は一気に盛り上がる。

■ピアニスト・大嵜慶子がトークに合わせて音楽を奏でる

まずは番組のお約束でもある、マスター・加藤による“おもてなしの一曲”からスタート。高橋のリクエストによる「キッチュ」(宝塚版「エリザベート」)を熱唱し盛り上げると、トークコーナーへ。「好きな宝塚ソングは?」「好きなミュージカル作品は?」「もし自分がやるならどの役を?」など、加藤の問い掛けにゲストが答えていくと、すかさず大嵜がピアノでそのメロディーを奏でる。ステージはもちろん客席も「そう、これこれ!」と楽曲に浸り、番組同様にほしい音楽がすぐさま届けられるぜいたくなひとときを楽しむ。

トークの合間には高橋と飛龍による「私が踊る時」(宝塚版「エリザベート」)や東がコーラスと共に歌う「Waving Through A Window」(映画「ディア・エヴァン・ハンセン」)など、この場限りのスペシャルなシーンが続く。

さらにJ-POPの話題では、松浦の変幻自在な喉にスポットが当てられる。松浦が物まねで歌いつなぐ自身の人気曲「フィラメント」を加藤と共にオリジナルバージョンで披露し、東も中島みゆきの「糸」に挑むなど、会場を沸かせた。

■夜の部はミュージカルの共演者と盛り上がる

夜の部では、最初に常連客として濱田めぐみが「マスター、お邪魔しま〜す!」と元気よく登場。ゲストは、ミュージカル刀剣乱舞」などに出演する荒木宏文、声優や俳優、シンガーソングライターとマルチな顔を持つ豊永利行、そしてミュージカル俳優、アーティストとしても活動する松下優也の3人。

荒木と豊永は加藤とミュージカルテニスの王子様」で共演、松下と加藤はミュージカルジャック・ザ・リッパー」で、豊永は子役時代に劇団四季ミュージカル美女と野獣」で濱田と共演しており、ステージにはファミリー感が漂う。

■加藤による「ワインレッドの心」で幕開け

加藤による“おもてなしの一曲”として「ワインレッドの心」(安全地帯)から始まり、それぞれの共演舞台での思い出など自由気ままなトークが繰り広げられる。加藤、荒木、豊永がミュージカルテニスの王子様」の楽曲2曲を披露し、豊永と濱田によるミュージカル美女と野獣」のデュエットが実現。さらに、濱田による「地上の星」(中島みゆき)、加藤と松下の「僕が僕であるために」(尾崎豊)など、J-POPの名曲で会場を沸かせる。

最後に、加藤が濱田に「一緒に歌っていただけますか?」と誘い掛け、2人の初デュエット「愛していれば分かり合える」(ミュージカルモーツァルト!」)が披露された。

そして昼と夜の2部とも、エンディングは出演者全員による「民衆の歌」(ミュージカルレ・ミゼラブル」)の大合唱で締めくくられた。イベントの模様はWOWOWライブとWOWOWオンデマンドで昼の部が4月22日(土)夜7:00、夜の部が4月23日(日)夜7:00に放送・配信される。

■<昼の部>セットリスト

「キッチュ」(宝塚版「エリザベート」):加藤和樹

「私が踊る時」(宝塚版「エリザベート」):高橋真麻、飛龍つかさ

「Seasons Of Love」(ミュージカルRENT」):加藤和樹、東啓介、飛龍つかさ、松浦航大

「闇が広がる」(宝塚版「エリザベート」):加藤和樹、飛龍つかさ

「じっとしていられない」(ミュージカル「マイ・フェア・レディ」):高橋真麻

オペラ座の怪人」(ミュージカルオペラ座の怪人」):加藤和樹、飛龍つかさ

Waving Through A Window」(映画「ディア・エヴァン・ハンセン」):東啓介

「蕾」(コブクロ):松浦航大

フィラメント」(松浦航大):加藤和樹、松浦航大

「糸」(中島みゆき):東啓介

「民衆の歌」(ミュージカルレ・ミゼラブル」):加藤和樹高橋真麻、東啓介、飛龍つかさ、松浦航大

■<夜の部>セットリスト

「ワインレッドの心」(安全地帯):加藤和樹

「夢をつなげ/Do Your Best!」(ミュージカルテニスの王子様」):加藤和樹荒木宏文豊永利行

「僕こそ音楽」(ミュージカル「モーツアルト!」):松下優也

「What You Own」(ミュージカルRENT」):加藤和樹荒木宏文

美女と野獣」(映画「美女と野獣」):豊永利行、濱田めぐみ

「僕は大丈夫。」(槇原敬之):豊永利行

地上の星」(中島みゆき):濱田めぐみ

「桜坂」(福山雅治):荒木宏文

僕が僕であるために」(尾崎豊):加藤和樹松下優也

「愛していれば分かり合える」(ミュージカル「モーツアルト!」):加藤和樹、濱田めぐみ

「民衆の歌」(ミュージカルレ・ミゼラブル」):加藤和樹荒木宏文豊永利行、濱田めぐみ松下優也

「加藤和樹のミュージックバー『エンタス』ON STAGE」のステージ/※提供写真