19日のドル/円は、東京市場で一時、約6年ぶりの高値となる109.40円台まで上値を伸ばしたが、その後は伸び悩んだ。スコットランドの住民投票の開票が進む中、独立否決の結果を先取りする格好で、株高・円安が進んだが、海外市場では材料出尽くし感と週末のポジション調整が相まって、108.50円台まで弱含む場面もあった。それでも、引け値で109円台を回復しており底堅さは感じられた。

 米FOMCやスコットランド住民投票という重要イベントを通過し、今週はやや手掛かり材料不足となるため、ドルの上昇ペースはやや鈍る可能性があるが、週末のG20でも「ドル高容認」の姿勢が示されており、ドル高基調そのものには大きな変化はないだろう。本日は、米8月中古住宅販売件数(23:00)及び、ダドリーNY連銀総裁(ハト派)講演(23:05)に注目したい。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)