コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者・もてぃまさんの『東京深夜少女』(サイコミにて連載中)をピックアップ。

【漫画】出会う人って大事…"煌びやか"だけじゃない世界に足を踏み入れた少女を描いた漫画が話題

歌舞伎町で出会った女の子をきっかけに、1人の人生がめまぐるしく変わっていく様子を描いた本作。もてぃまさんが4月3日に自身のTwitterに投稿したところ、煌びやかなイラストやエモさあふれる空気感が話題を呼び5.1万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、作者のもてぃまさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて語ってもらった。

■きっかけは"歌舞伎町"…少女の人生を大きく変える"正反対"な2人の出会いを描いた本作

就活中の少女・はるかは、コミュ力に自信がなく面接も失敗続き。挙句の果てには面接官にセクハラまがいなことまで言われてしまう。落ち込むはるかが歩いていると、そこには歌舞伎町で男性に怒号を挙げる少女・りあがいたのだった。

りあの落としたスマートフォンを拾ってあげることで出会った2人は、りあが働くサキュバスシーシャバーで飲むことになった。飲んだ勢いで就活での愚痴を言っていたはるかだったが、気付けば酔いが回っており、そのままりあの家で目覚める。

2人で話していくうちに、はるかは「りあと一緒に仕事しない?」と誘われる。サキュバスシーシャバーの店員にとどまらないりあの本当の姿とは…。

自分に自信がなくコンプレックスばかりのはるかと歌舞伎町で明るく生きるりあ。なにもかもが正反対な2人の出会いによって新たな世界が開いていく様子を描いた本作。Twitter上では「え、あ、好き」「キラキラした世界観が最高」「絵が最高にかわいい」などのコメントとともに「この後どうなっちゃうの?」「出会う人って重要」「現代日本の闇を感じる」などはるかの今後を案じるコメントも寄せられ、大きな反響を呼んでいる。

■「背景に合わせて人物の心情などを色合いで表現」作者・もてぃまさんが語る創作背景とこだわり

――『東京深夜少女』を創作したきっかけや理由があればお聞かせください。

はじめに担当編集の方とどんな漫画を連載するか、という話をした時にコスプレイヤーのキラキラしていない、暗い部分を描きたい、という話から始まったと思います。

それから、歌舞伎町を舞台にして、コンセプトカフェを出そうとした時にサキュバスさんを使わせていただけることになって…というように話が広がっていきました。

――本作では、自分に自信がない少女・はるかが輝く歌舞伎町で働くなにもかもが正反対な少女・りあとの出会いによって新たな一歩を踏み出す様子が描かれています。それぞれのキャラクターはどのようにして生まれたのでしょうか。

今作は対になる正反対の少女の2人をメインに置きたいと思い生まれました。最初は自信がない女の子と破天荒な女の子、というざっくりしたキャラクターを作って、そこから身長差を出したりといろいろな要素を足していってはるかとりあになりました。

1話構想当初のりあは今よりも常識人だったのですが印象が弱くなってしまったので、今のようなかなり変わった女の子になっていったと思います。2人の外見はかなり私の好みのデザインにさせていただきました

――本作は歌舞伎町を舞台にしており、輝かしい世界の裏側なども取り上げられているようにお見受けします。物語に込めた思いやテーマなどがあればお聞かせください。

歌舞伎町もコスプレもそうだと思っているのですが、煌びやかに見える世界も絶対にどこか暗い部分があって、綺麗なだけじゃないんだということは忘れないように描いています。

――もてぃまさんが本作を描くうえでこだわっている点や意識していることがあればお聞かせください。

フルカラーの漫画ですので、その場その場の雰囲気を大切に描いております。背景に合わせて人物の心情などが色合いで表現できていたら嬉しいです。

また、輪千ユウ先生の原案にあるエモい空気感を損なわないように描かせていただいております。

――本作は現在、サイコミで連載中ですが、今後の見どころや注目ポイントについてお聞かせください。

はるかを取り巻く人間模様、そしてはるかがこれからどんな判断をしてどんな道を選ぶのかを見守っていただけたら嬉しいです。

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも『東京深夜少女』をお読みいただきありがとうございます。至らない点もあるかと思いますが、今後ともより一層がんばりますので応援していただけたら幸いです。よろしくお願いします。

この出会いが人生を変える…もてぃまさんの『東京深夜少女』が話題/(C) motima/Cygames, Inc.