ウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が英バーミンガムで公務を行い、現地のインド料理レストランを訪れた。夫妻は店の厨房で料理の準備を手伝ったほか、ウィリアム皇太子が客からの電話予約を受ける場面もあった。皇太子はレストランの住所を誤って伝えたが、電話をした男性と妻は無事予約時間に現れたそうだ。この男性は、電話で話した相手が皇太子だとは全く気付かなかったいう。

ウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が現地時間20日、英ウェスト・ミッドランズにある都市バーミンガムを公式訪問した。今回の訪問はバーミンガムの多様な文化と伝統を称え、クリエイティブ産業の未来のリーダー達と交流することが目的だった。その一環として、夫妻は市内にある家族経営のインド料理レストラン「Indian Streatery」を訪れた。

夫妻はレストランの厨房で料理の準備を手伝ったほか、皇太子が自ら電話に出て、客からの予約を受ける場面もあった。

英ニュースメディア『Daily Mail Online』によると、夫妻が店での訪問を終えようとしていた午後1時45分頃、電話が鳴ったという。皇太子は「注文を取りましょうか?」と言うと、スタッフの返事を待たずに受話器を取ったそうだ。

電話に出た皇太子は、笑顔で客からの質問を聞いていた。レストランの場所を聞かれたためスタッフに確認した後、電話で住所を伝えた皇太子だったが、“ベネッツ・ヒル(Bennetts Hill)”という通りの名前を“ベニッシア・ストリートBenitsia Street)”のように発音してしまったため、周囲から笑い声があがった。

電話をした客は今すぐレストランに来たかったようだが、皇太子は「今は、ダメなんです」と返答した。しかし客が午後3時の列車に乗る予定だと伝えると、皇太子は「2時半に来られるなら、大丈夫でしょう。2名様ですか? 2時15分なら3時の列車に間に合いますね」と予約を確認した。そして最後に「2時15分にお待ちしています」と言って電話を切った。

しかし皇太子はレストランの住所を上手く伝えられなかったことを心配したのか、電話を切るとすぐスタッフに「お客さんを別の場所に行かせてしまったら、申し訳ない」と謝っていたそうだ。

『Daily Mail Online』の王室記者レベッカ・イングリッシュ氏によると、電話予約をした客はウィリアム皇太子夫妻が店を去った30分後、住所を間違えずに夫婦で現れたという。

予約をした男性、ヴィネイ・アガーワルさん(Vinay Aggarwal)は妻と一緒にロンドンから訪れていた。電話で話した相手がウィリアム皇太子だったことを知ると、彼はこのように伝えたそうだ。

「本当に素晴らしいことで驚きました。その時は分かりませんでしたが、とても素敵なサプライズです。私はこのことを(みんなに)話しますよ。滅多にあることではありませんからね。」

しかしヴィネイさんは、電話で話をしたのがウィリアム皇太子だとは全く気付かなかったという。

「彼の声とは分かりませんでした。電話を通して彼の声を聞くのは初めてだったものですから。ただ誰かが私のために予約を受け付けてくれているんだと思っていました。」

レストランを経営するシャーマさん(Mrs Sharma、63)は、電話応対をした皇太子について「彼はおそらく、接客係のマネージャーとしての役割が務まりそうです。本当に素晴らしい仕事をされました」と称賛していた。

画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年4月20日付Instagram「Lunch at @the_indianstreatery!」、2023年4月20日付Instagram』『The Prince and Princess of Wales 2023年4月20日付Twitter「Hope we told this customer to come to the right place…!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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