えっと先週、「アクチュアル・プレーイングタイム」についてお知らせするよって書きました。え?書いてない?そもそも「アクチュアル・プレーイングタイム」って何?

実際にボールが動いてプレーが行われてる時間を「アクチュアル・プレーイングタイム」って言うんです。ほら、先週「ゲームがスムーズに流れる要素」って書いたじゃないですか。サッカーの競技時間は90分なんですけど、いろんなことで止まることがあって、実際にプレーしている時間って大体60分ぐらいって言われてるんですよ。

でもって去年のカタールワールドカップあたりじゃ、アディショナルタイムが「7分」とかありましたよね。今、FIFAはきちんとプレー時間を確保しようとする方向に動いていて、だんだんしっかり時間を計測するようになってきてるんです。もしかしたらフットサルみたいにボールが出たら時計を止めるようになるのかも。そのときは試合時間も短くなるんでしょうけどね。

じゃあ、どんな要素で「アクチュアルプレーイングタイム」が削られていってるか。VARが入ることで「待ち」も多くなるので、そんなところも関係してるんですけど、今シーズンのJ1で考えてみました。データは8節終了時点です。

総試合数: 144(18チーム×8節)
総反則数:2056
総退場者数:13
総CK数: 689
総PK数::16
総得点数: 193

ってことから計算すると

1試合あたりの1チームの反則数:14.28
1試合あたりの1チームの退場者数 0.09
1試合あたりの1チームのCK数: 4.78
1試合あたりの1チームのPK数: 0.11
1試合あたりの1チームの得点数: 1.34

で、データを取ってるわけじゃないんですけど、1度の反則で試合が止まる時間を10秒、退場者が出てVARで確認したりする時間を180秒、CKにかける時間を30秒、PKになってVARが検証してプレーが再開されるまでの時間を240秒、得点で大喜びしてセンターラインに戻るまでの時間を60秒として計算すると、1試合で両チーム合わせて

(14.28×10+0.09×180+4.78×30+0.11×240+1.34×60)×2=818.4

つまりこの要素だけでも、1試合あたり818.4秒、約14分ほどボールは止まるんですよね。あ、ってことは前後半7分ぐらいのアディショナルタイムは妥当って感じ?

そしてさらに「アクチュアル・プレーイングタイム」を削る要素としてはスローインの時にやたら時間を使ったり、選手が接触で倒れたり、もうかなり見なくなってきたけどシミュレーションだったりと、そういうことがあるんです。

ってことで、今週はとてもお勉強になる回でした。そして最後に言いたい!! 試合中、いろんなことで時間を使っては体力を回復させてきた自分としては、ぜひ見逃してもらいたい!! 試合時間、全部走ったら体に悪い。ということで、これ以上のこの追求は終わりにします。

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