カミラ王妃(75)の息子トム・パーカー・ボウルズ氏(48)が、ヘンリー王子(38)の発言に反論した。王子は自身の回顧録『Spare』で、カミラ夫人(当時)が父チャールズ皇太子(当時)と結婚したかったのは王妃の座を得るためだったと主張。夫人が自身のイメージアップを図るためにメディアと情報交換をしていたと綴っていた。これに対して、トム氏は「誰が何と言おうが、母は愛する人と結婚した」と王子の意見を完全に否定した。

カミラ王妃は、1973年から1995年まで結婚生活を送っていたアンドリュー・パーカー・ボウルズ氏(83)との間に、長男トム氏と長女ローラさん(45)をもうけている。

カミラ夫人(以下、当時)はアンドリュー氏と結婚する前からチャールズ皇太子(以下、当時)と交際していたが、その後も密会を続けていた。皇太子1981年ダイアナ妃と結婚し、のちにウィリアム王子(以下、当時)とヘンリー王子が誕生したが、その後もカミラ夫人との関係を維持していた。

カミラ夫人がアンドリュー氏と離婚した翌年、1996年にはチャールズ皇太子ダイアナ妃の離婚が成立。1997年にはダイアナ妃がパリで事故死した。その後、皇太子カミラ夫人は交際を公にして2005年に結婚している。

今年1月に出版されたヘンリー王子の回顧録『Spare』では、兄ウィリアム王子と共に父チャールズ皇太子に対して、カミラ夫人と「結婚しないで欲しい」と懇願したことが綴られていた

ヘンリー王子とウィリアム王子はのちにカミラ夫人と初めて対面するが、この時のヘンリー王子は夫人が自分達の「意地悪な継母になるのではないか」と不安を抱き、「何か残酷なことをするのでは」といった先入観があったそうだ。

同著では、カミラ夫人が王子達との会談を行った直後、王位継承者である父と結婚して“王妃”の地位に就くことを目的とする長期戦を開始したと主張。夫人が自身のイメージアップを図るため、メディアに王室内部の情報をリークしていたと暴露したヘンリー王子はこれを「王冠を目指すキャンペーン」と表現し、「パパのお墨付きだったんだろう」と付け加えていた。

こういった王子の発言に対し、カミラ王妃の息子トム氏が反撃に出たのだ。フードライター兼評論家として活動するトム氏は、ポッドキャスト『The News Agents』が現地時間20日に配信したエピソードにゲスト出演し、母が結婚したいきさつについてヘンリー王子の主張を真っ向から否定した。

「誰が何と言おうが、私は気にしません。決して、チェスのエンドゲームのようなものではなかったのです。彼女は愛する人と結婚した。その結果、こうなったのです。」

カミラ王妃は5月6日に執り行われる戴冠式で、チャールズ国王の隣で“王妃”として王冠を被せられる予定だ。式典への招待状では、カミラ王妃の称号がこれまでの「クイーン・コンソート」から「クイーン」に変更され、今後は正式に「クイーン・カミラ」と呼ばれることになった。

『The News Agents』の司会者が「母親を“クイーン”だと思うことに、違和感がありますか?」と尋ねると、トム氏はこのように答えている。

「そうでもないですよ。なぜなら彼女は今でも私達の母親ですから。“私達”というのは私と妹のことで、王室による“私達”とは意味が違うんです。彼女は私達の母親なんです。」

さらに戴冠式を前にしたカミラ王妃について「不安を抱いているのでは?」と問われたトム氏は、「母が担う役割は大変だ」と理解を示すも「彼女が文句を言ったことはない」と答えた。

続けて「このように歴史的に重要な場では、誰でも不安になると思います。もし私が古代のローブを纏って外に出なければならないとしたら、怯えきってしまうでしょう」と明かした。

ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われる戴冠式礼拝では、トム氏と元妻の長男フレディ・パーカー・ボウルズさん(13)が、いとこのガスさん&ルイス・ロープスさん(双子でともに13)と共にページ・オブ・オナーとしてカミラ王妃に付き添う予定だ

画像3枚目は『The Royal Family 2023年4月4日付Instagram「As the countdown to the Coronation continues,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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