アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、23日に行われたラ・リーガ第30節バルセロナ戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 ラ・リーガ6連勝と絶好調のアトレティコ・マドリードは今節、敵地で首位バルセロナと対戦したものの、44分にFWフェラン・トーレスにゴールを許してしまう。FWアントワーヌ・グリーズマンやMFロドリゴ・デ・パウルらが相手ゴールを脅かしたが、このまま0-1で敗戦。リーグ戦14試合ぶりの黒星となっている。

 アトレティコ・マドリードは試合開始早々に決定機を迎えるなど、ゴールを奪うチャンスがあったなかでの無得点。バルセロナ戦を総括したシメオネ監督は「ポジティブに捉えよう。我々は素晴らしい試合をした」としつつも、「今日のゲームは、ゴール前で納得のいくプレーができなかった。グリーズマンのとかね。逆に、彼らはフェランが我々に対して素晴らしいゴールを決めた」と決定力の差が勝負を分けた、と語った。

 ここまで首位を守り抜いてきたバルセロナに対して、勢いを武器に挑み、屈したアトレティコ・マドリードシメオネ監督は、“コントゥンデンシア(確信性や強力であること)”の重要性を強調し、「コントゥンデンシアこそが、チャンピオンの条件だ。自陣でも、敵陣でも、それさえあればチャンピオンになれるチャンスがある」と課題を浮き彫りにした。

 またシメオネ監督は、大黒柱のMFコケにも言及。同試合では、欠場を余儀なくされたコケに代わり、MFアクセル・ヴィツェルを起用した同指揮官は「アクセルはチーム全体と同じく、素晴らしいプレーを披露した」と称賛。続けて「コケは負傷を抱えていて、これから先、3連戦も控えている。大きなケガによって、残りのシーズンから遠ざからないようにと判断した。彼には、ケガを乗り越えた先で重要な存在になってもらわなければならない」と明かしている。

王者の条件を明かしたシメオネ監督 [写真]=Getty Images