シーホース三河は、4月22日(土)、23日(日)、岡崎中央総合公園総合体育館に横浜ビー・コルセアーズを迎えて戦った。

 22日に行われたGame1、三河は初のCS出場を決めた横浜BCと前半から一進一退の攻防を見せる。第1Qは21-21のタイとし、ハーフタイムではリードしながらも後半、オフェンスが停滞して追い上げられる。67-78で悔しい敗戦を喫す。

 迎えた23日のGame2、前日の敗戦の悔しさから三河は全員が粘り強くゾーンディフェンスを遂行、ほぼフル出場のガードナーが38得点と躍動。ミラーも23得点と続き、最終的には83-78と食い下がる相手を僅差で退けた。この日は今季最多となる3910人の観客を記録、熱い声援を送ったファンに感謝の勝利を届けた。

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―試合結果―
2023年4月22日(土)
三河 ● 67 – 78 〇 横浜BC
(三河通算成績 23勝32敗)

1Q 三河 21–21 横浜BC

西田 3Pシュート2本を含む11得点で牽引

スターティング5は、#7長野、#18角野、#19西田、#30ミラー、#54ガードナー。

ファストブレイクから横浜BCに先手を取られるが、#18角野のドライブ、#19西田の3Pシュートとバスケットカウントの連続得点で逆転する。

#18角野の積極的なドライブから#54ガードナーがゴール下を決め、残り5分に#18角野のリバウンドを#19西田が3Pシュートで仕留めて13-8とリードを広げる。

負傷明けの#5河村をコートに送り込んだ横浜BCにトランジションから立て続けに失点し、残り2分半に横浜BC#5河村の1on1で逆転されるが、すぐに#19西田が東海大学の先輩の意地を見せてドライブで再逆転する。

横浜BC#5河村のアシストで#10ジャクソンにゴール下を決められて再び先行されるが、ディフェンスリバウンドを取った#7長野が一気にスピードに乗ってフリースローで加点。#22シモンズのリバウンドから#30ミラーが決めてリードするが、横浜BC#5河村にブザービーターを決められ、21-21の同点で1Qを終えた。

2Q 三河 42–37 横浜BC (三河 21–16 横浜BC)

細谷が流れを呼び込み、ガードナー、西田が得点を重ねて5点リードで折り返し

スタートは、#1中村、#4細谷、#19西田、#22シモンズ、#30ミラー。

#22シモンズのキックアウトから#4細谷が3Pシュートで先制点を挙げる。#4細谷のスティールから#19西田がファストブレイクで加点、開始1分に#19西田のドライブで28-21と7点リードする。

その後もタイトなディフェンスでタフショットを誘発し、#19西田の3Pシュート、#1中村のファストブレイクで、開始3分半に33-23と二桁リードを作る。

横浜BC#14大庭の3Pシュート、#10ジャクソンのフリースローなどで4点差に追い上げられるが、#1中村と#22シモンズの2メンゲーム、#7長野と#54ガードナーのコンブプレーで連続得点を挙げて42-37と5点リードで試合を折り返す。

3Q 三河 54–55 横浜BC (三河 12–18 横浜BC)

オフェンスが停滞して逆転を許し、1点ビハインドで最終Qへ

スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#30ミラー、#54ガードナー。

#30ミラーの1on1で先制するが、横浜BCは#30須藤の3Pシュートで返上する。その後は約2分間にわたり両チームともに得点が止まるが、#19西田と#54ガードナーのコンビで停滞ムードを打ち破って連続得点を挙げる。

しかし横浜BC#10ジャクソン、#15オリバーの得点で追い上げられ、残り3分に横浜BC#5河村のドライブで逆転を許す。追いかける展開になるも、終了間際に#4細谷のファストブレイクで1点差に迫って最終Qを迎えた。

4Q 三河 67–78 横浜BC (三河 13–23 横浜BC)

ターンオーバーから立て続けに失点し、11点差で敗戦

スタートは、#1中村、#3柏木、#4細谷、#30ミラー、#54ガードナー。

開始早々#54ガードナーのバスケットカウントで逆転。#54ガードナーのアシストから#30ミラーが連続得点を挙げて突き放しにかかるが、横浜BCは#5河村を起点に対抗し、開始3分に63-63の同点に追いつかれる。

#4細谷が勝ち越しの3Pシュートを決めるが、横浜BC#5河村に3Pシュート、ドライブの連続得点で試合をひっくり返される。

タイムアウトを取るも、オフェンスを立て直すことができず、ターンオーバーから立て続けに失点。残り1分に横浜BC#10ジャクソンのリバウンドで11点のビハインドを背負い、最終スコア67–78で敗戦した。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

出だしはすごく良かったのですが、捻挫する選手が3名出てしまって、コンディショニングが悪くなってしまいました。

もう少し我慢して、体調が悪くてもオフェンスをしっかりすれば良かったです。1on1をしすぎてしまってターンオーバーを与えて、そこから点数を与えてしまったというのが今日の差だと思います。

しっかり冷静にオフェンスをクールにしないと、1on1できる時はいいのですが、1on1しかしないと、どうしてもファウルを取ってくれないとターンオーバーになってしまいます。そこからの点数を減らしたいです。

横浜さんは#5河村選手が入った途端に、トランジションが多くなって、いい感じでアシストも増えてリズムも変わってしまうので、明日は気をつけてやりたいと思います。

―試合結果―
2023年4月23日(日)
三河 〇 83 – 78 ● 横浜BC
(三河通算成績 24勝32敗)

1Q 三河 19–14 横浜BC

ゾーンディフェンスでインサイドを固め、西田の9得点でリードする

スターティング5は、#4細谷、#18角野、#19西田、#30ミラー、#54ガードナー。

インサイドを強調する横浜BCに先手を取られるが、#18角野の1on1、#19西田のドライブで逆転する。

両チームともに強度の高いディフェンスを遂行してロースコアな展開になるが、#19西田、#54ガードナーが果敢にリングに向かってフリースローで加点。ゾーンディフェンスでインサイドを固めて、#4細谷のスティールから#19西田が得点して流れを引き寄せると、#30ミラーのアタック、#19西田と#54ガードナーの2メンゲームで14-5とリードを広げる。

横浜BCは#15オリバーの連続得点などで4点差まで追い上げるが、#18角野と#54ガードナーのコンビプレーで突き放す。さらに#19西田の3Pシュートでリードを7点に広げるが、横浜BC#1アウダに返上され、19-14で1Qを終える。

2Q 三河 40–29 横浜BC (三河 21–15 横浜BC)

ガードナーが17得点の爆発。11点リードで折り返し

スタートは、#4細谷、#13ジャワト、#18角野、#19西田、#54ガードナー。

#18角野のディフェンスリバウンドから#54ガードナーがプッシュして先制、#54ガードナーの3Pシュートでリードを広げる。

ゾーンディフェンスを継続し、立て続けにスティールからファストブレイクを繰り出すもシュートを決め切ることができず我慢の時間が続く。

横浜BC#9森川の連続得点で反撃されるが、#1中村のアタックから#54ガードナーが連続で得点して9点のリードでオフィシャルタイムアウトに入る。

さらに#54ガードナーの連続3Pシュートで36-22と点差を14点に拡大。#54ガードナー、#30ミラーがフリースローで得点を重ねるが、終了間際に横浜BC#24松崎に3Pシュートを決められ、11点リードで後半へ。

3Q  三河 61–58 横浜BC (三河 21–29 横浜BC)

3Pシュート攻勢で反撃されるも、3点リードで最終Qへ

スタートは、#4細谷、#18角野、#19西田、#30ミラー、#54ガードナー。

#18角野のファストブレイクで幸先の良いスタートを切るが、横浜BCは#9森川の3Pシュートで対抗する。

開始2分半に横浜BC#9森川のミドルシュートで8点差に追い上げられるが、#4細谷のアタックで二桁点差を保つ。

しかしそこから横浜BCに4連続で3Pシュートを浴びて、じわじわと点差を詰められる。残り3分に横浜BC#10ジャクソンダンクで3点差に迫られるが、#18角野のバスケットカウント、#30ミラーの3Pシュートで逆転を許さない。一進一退の主導権争いが続き、3点リードで最終Qへ突入した。

4Q 三河 83–78 横浜BC (三河 22–20 横浜BC)

残り39秒に逆転。今季最多の観客に勝利を届ける

スタートは、#1中村、#3柏木、#13ジャワト、#18角野、#30ミラー。

#30ミラーの3Pシュートで先手を取るが、横浜BCは#1アウダの連続得点で渡り合う。#54ガードナーのパワーアタック、#30ミラーのフリースローで突き放しにかかるが、その後はオフェンスが単調になり、ターンオーバーから横浜BCに得点を与えてしまう。

開始3分半に横浜BC#10ジャクソンダンクで68-69と逆転を許すが、すぐに#30ミラーが3Pシュートで返上。横浜BC#10ジャクソンに決め返され、71-71の同点でオフィシャルタイムアウトを迎える。

横浜BC #5河村に#15オリバー、#24松崎の得点を次々とお膳立てされて71-75と先手を取られるが、今季最多3,910人のファン・ブースターのためにも負けられない三河は、#19西田が強引なアタックで得点をもぎ取る。さらに#30ミラーがフロアに倒れ込みながらもリバウンドを死守し、#54ガードナーがボーナススローを獲得して同点に追いつく。

横浜BC #5河村のドライブで再びリードされるが、#30ミラーのゴール下で追いつき、残り39秒に#54ガードナーのパワーアタックで79-77と勝ち越しに成功。粘り強いディフェンスで横浜BCのファウルゲームを凌ぎ切り、83-78で逃げ切った。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

昨日のゲームは、いいカタチで入ったんですが、最後ターンオーバーをして相手にファストブレイクを与えて負けてしまうという試合でしたので、今日はそこをしっかりやるということが一つと、それから、横浜BCさんはもちろん3Pシュートもすごく入りますが、合わせのペイントのシュート、#5 河村選手がアウトサイドを狙いながら、打てるときは打って、だめだったら必ずバックアップや、ペイントにパスをするパターンが非常に多いチームです。

昨日も河村選手が入ったことによってリズムが良くなったのですが、今日はみんながしっかり修正して、しっかりコンテインしたと思います。

色々なトラブルがありましたが、シーズン終盤になって2連勝したり、同一カードで連敗しないことなどは、成長したところなので、残り4試合ありますが、いいカタチで終えられるようにしっかり練習して頑張ります。

B1リーグ・シーホース三河、横浜BCと白熱の戦いを繰り広げる