『ポケモンボールパーク ヨコハマ』開催記者発表会が、4月25日ポケモンセンターヨコハマにて行われ、横浜DeNAベイスターズから山﨑康晃選手、戸柱恭孝選手が登壇。球団公式マスコットのDB.スターマン、さらにピカチュウが会見に姿を見せた。

参考:【写真】『ポケモンボールパーク ヨコハマ』開催発表会に登場した横浜DeNAの山﨑康晃と戸柱恭孝

 『ポケモンワールドチャンピオンシップス2023』(以下、『ポケモンWCS2023』)が、8月11日から13日までの3日間にわたってパシフィコ横浜にて開催される。同イベントは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』『ポケモンカードゲーム』『ポケモン GO』『Pokémon UNITEポケモンユナイト)』の世界チャンピオンを決める世界大会で、日本国内での開催は初となる。『ポケモンWCS2023』の開催を記念して、横浜スタジアムで初開催となる『ポケモンボールパークヨコハマ』は、株式会社ポケモン横浜DeNAベイスターズによる取り組みとなり、選手たちがピカチュウキャップピカチュウヘルメットを着用して試合に臨むほか、来場者にはピカチュウサンバイザーが配布される。

 山﨑選手はピカチュウキャップ、戸柱選手はピカチュウヘルメットを被ってマスコミの前に登場。ピカチュウキャップは、ベイスターズの「B」マークの下に、ピカチュウのしっぽが隠れているお洒落なデザインとなっている。ファンに向けて販売の予定もあるとのこと。一方のヘルメットは、ピカチュウの顔が大胆にデザインされたインパクトのある仕様に。「ダメって言われても持って帰ります」というほど気に入った様子の戸柱選手は、エルボーガード、フットガードリストバンドも黄色・黒・赤のピカチュウ仕様にするつもりだと明かし、「相手ピッチャーを動揺させようかな」とマスコミ陣の笑いを誘っていた。またピカチュウベイスターズと『ポケモンWCS2023』のコラボユニフォームを着用して登場。背番号は、ピカチュウポケモンずかんの番号「025」だ。

 山﨑選手は1992年生まれ、戸柱選手は1990年生まれで、ともに1999年に発売され大ヒットを記録したシリーズ2作目の『ポケットモンスター 金・銀』、いわゆる“金銀世代”に当てはまる。山﨑選手はその前年の1998年に発売された『ポケットモンスター ピカチュウ』のパッケージをユニフォームからおもむろに取り出し、マスコミ陣を驚かせる。家から持ってきたという、思い出の詰まった私物だ。「ピカ版を。これは僕の青春時代で、ここから始まったな」とポケモン愛を滲ませていた。

 戸柱選手は『ポケットモンスター 赤・緑』の“初代”から、最新作の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、『SV』)まで全シリーズをプレイしているのに加えて、『ポケモン GO』『ポケモンユナイト』も遊んでいる生粋のポケモンファン。さらには昨日(4月24日)もプライベートでポケモンセンターヨコハマに家族と来店していたと明かし、「毎週月曜日に出現してるので、(売上に)貢献してると思います」「どこに何があるか全部把握しております」「人形コーナーに30分ぐらい立ってる」と“ポケセン愛”を熱弁していた。

 全シリーズを通して好きなポケモンを聞かれた2人。山﨑選手は『金銀』から「スイクン」、ほかにも「ピカチュウ」「ミュウ」を上げつつ、「ふしぎなアメでズルして、レベル上げたり。能力上がんないんで、困っちゃうんですけど」と初期の懐かしいエピソードを披露するも、それに戸柱選手が「今のシリーズなら能力上がるんですよ」と被せていく。腕を組んで本気で悩んでいた戸柱選手は、『金銀』からは「バンギラス」、『SV』からは「ウルガモス」と“強い”というところで共通したポケモンチョイスした。

 ポケモンのタイプに当てはめるなら自分は何タイプかという質問に、山﨑選手は「抑えピッチャーなので、『10まんボルト』のような一撃必殺ツーシームで三振を取っていけるような属性」と、つまりは「でんき」タイプであると話す。「どうしよう……」と再び長考する戸柱選手は、子どもたちから「カイリキー」をもじった「パパリキー」と呼ばれているという微笑ましいエピソードを話した上で「かくとう」タイプを自身に当てはめていた。

 「野球に通ずるポケモンの魅力」を聞かれた山﨑選手は、アニメシリーズの話題から「モンスターボールを投げる、この肘の使い方ですね」とジェスチャーを交えながらマスコミ陣を爆笑させる。戸柱選手は「助け合い」だと前置きした上で、「野球も一緒だと思うので。ピッチャーがやられた時は野手がカバーし合う。そこは繋がるかなと」とポケモンにも野球にも真摯な姿勢で質問に答えていた。

(文・取材=渡辺彰浩)

戸柱恭孝×山﨑康晃(撮影=渡辺彰浩)