通勤や通学などの移動時間は、読書をしたり、考え事をしたりと、さまざまな過ごし方があります。中でも、イヤホンをつけて何かを視聴中の人を見かけることは多いでしょう。
イラストレーターの、やまもとりえ(rinpotage)さんは、20代前半の頃に大阪に移り住んでから、ラジオを聴き始めたといいます。
ライフスタイルを変えた『あるもの』
大阪に友人がおらず、家で過ごすことが多かったという、当時のやまもとさん。
しかし、『あるもの』を見つけてからは、ライフスタイルが少しずつ変わっていったようです。
ラジオを聴くようになったやまもとさんは『聞こえてくる人の声』に安心し、ふと、家族や友人の存在を思い出しました。
実家で暮らしていた頃は、誰かの声が自然と聞こえてくる環境だったのです。
ほんのりさびしさを覚えた次の瞬間、ラジオから流れてきた『ある1曲』に、ハッとさせられたのでした…!
「世界が少しだけ変わって見えた」1曲とは
ラジオから流れてきたのは、シンガーソングライターの槇原敬之さんによる楽曲『遠く遠く』。
『遠く遠く離れていても…』という歌い出しで始まるこの曲は、テレビCMに起用されるなど、槇原さんの代表曲の1つとして知られています。
曲に励まされ、視線を上げたやまもとさんの目に入ったのは、自分と同じようにイヤホンをしている、町ゆく人たちの姿。
「あの人も、この人も、自分の好きな音楽をお供にして、今日という日を乗り越えているのかもしれないな」と、感心したのでした。
「寄り添ってくれているみたい」 エピソードに共感の声
槇原さんの『遠く遠く』の歌詞をなぞるような、やまもとさんのエピソード。
ラジオから聞こえてくる人の声や音楽に励まされたというストーリーには、「めっちゃ分かる!」という共感とともに、数々のコメントが寄せられました。
・慣れない学校生活に心が折れそうになっていた時、ラジオの深夜番組で、中島みゆきさんの『ファイト』が流れてきて、号泣してしまいました…。
・東日本大震災の時、ラジオから流れてきた、ロックバンド『GLAY』の『生きてく強さ』を、ふと口ずさんでいる自分がいて、少しだけ元気を取り戻したなぁ。
・ラジオって、近くで寄り添ってくれているみたいで、いいですよね。
やまもとさんは、当時の心境について、「世界が少しだけ変わって見えた」と振り返っています。
ラジオから流れてくる人の声や音楽は、もしかしたら、あなたの背中も押してくれるかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- rinpotage
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