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(写真:共同通信

「広島サミットを前に、こうした事件に対する危機感も緊張感も感じない人物に要人警護・警備の責任を担わせてよいのでしょうか。“うな丼大臣”は即刻、更迭してください」

4月26日に行われた参院本会議の質疑で、岸田文雄首相(65)にこう求めたのは立憲民主党の宮口治子参院議員(47)。25日に都内で開かれた自民党議員のパーティーで、岸田首相の襲撃事件が発生した際に「うな丼はしっかり食べた」と語った谷公一国家公安委員長(71)を痛烈に批判した。

「防災担当大臣を兼務する谷大臣が高知県を視察した日に、応援演説で和歌山市を訪れた岸田首相に爆発物が投げ込まれました。谷大臣は四万十町うなぎ店で昼食をとる直前に事件の報告を受けたそうで、パーティーではその時を振り返って『うな丼はしっかり食べさせていただきました』と語ったといいます。

谷大臣は警察を所轄するトップであり、来月開催されるG7広島サミットの警備責任者。そうした立場であるにもかかわらず、危機感が感じられない発言は与野党内から批判の声が上がりました」(社会部記者)

しかし岸田首相は、宮口議員に対して「(谷大臣は)事件の報告を受けて、必要な指示、情報収集を行いながら業務を継続したものと聞いております。引き続き職務に当たってもらいたいと考えております」と更迭要求を拒否。谷大臣も同日、報道陣に「うな丼を食べたのは万全な警備を指示した後」「誤解を招きかねない発言だった」と釈明するにとどまった。

G7広島サミットを目前に、波紋を呼んだ警察トップによる緊張感のない発言。会派を代表して舌鋒鋭く糾弾した宮口議員だが、世間からはさほど共感を得られていないようで……。ネットでは白け声が上がっている。

《国会で、今度はうな丼か…立憲民主党は国民を絶望させるの上手よねえ》
《野党を応援したい気持ちがあっても、こういう事するからいつも投票できない。。自分達を貶めてるといい加減気づいて欲しい。。》
うな丼食べたより、蛮族とか猿とか言って、マスコミに圧力かける人の方が批判されるべきと思うが・・・》

■小西議員の「サル」発言騒動、国民・玉木代表は「政権を取れない」とバッサリ

立憲民主党といえば、3月下旬にも小西洋之参院議員(51)が記者団に向けて、衆院憲法審査会の毎週開催を「サルのやること」「蛮族の行為」と発言し物議を醸したばかり。小西議員は“オフレコかつその場で撤回した”と釈明したものの、発言が報じられたことで与野党から批判が相次ぐ事態となった。

立憲民主党も小西議員の発言を問題視し、参院憲法審査会の野党筆頭幹事を更迭。加えて、最も軽い処分にあたる『幹事長注意』を科しました。小西議員は衆院の各会派に“おわび行脚”をしましたが、4月11日にTwitterに投稿した謝罪文を印刷して配っていたのです。そのため『社会常識としておかしい』と更なる批判が噴出し、火に油を注ぐことになりました」(全国紙記者)

国民民主党玉木雄一郎代表(53)は、19日放送のラジオ番組で「(小西議員のように)そういうことを言う政党は政権を取れないし、取るべきでない」とバッサリ。25日の記者会見でも、「野党第1党にしっかりしてもらいたい。今のままでは本当にダメになる」と危機感をあらわに。小西議員の発言にも言及し、「野党第1党は、もう日本維新の会まっしぐらということになると思う」とまで言い切った。

「立民は昨年7月の参院選自民党に惨敗しています。先日の統一地方選前半では北海道知事選を落とすなど存在感を示せず、公認候補を擁立した衆参3補欠選挙で全敗に。一方、今回の統一地方選挙で目標とする首長と地方議員600人を大きく上回った維新の会は、次の衆議院選挙で野党第1党を目指しています。

玉木代表は25日の記者会見で立民との選挙協力を否定し、勢力を伸ばす維新の会を『われわれに最も近い政党だ』と連携に意欲を示していました。野党第1党の地位が危ぶまれる立民ですが、国会で“うな丼”を追求するようなレベルでは支持者離れも仕方がないでしょう」(前出・全国紙記者)

このまま、“オワコン政党”に成り下がってゆくのだろうか。